ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

第4章 フロップ戦略(3)

4−3 スロープレイ

 スロープレイとは、ブラフとは反対で、強いハンドを持っているときにチェックしたりコールして弱さをアピールすることをいいます。スロープレイの目的は、普通にレイズした場合にはフォールドしていたような相手を勝負に引きこんだり、アグレッシブな相手にベットやブラフさせることによってより大きなポットを獲得することにあります。スロープレイは、ハンドの保護と引き換えに、相手のハンドがよりよくなるリスクを冒して、大きな利益を上げようとするものです。
 David Sklanskyは、Theory of Pokerにおいて、利益の出るスロープレイの要件として、

  • 非常に強いハンドを持っていること
  • フリーカード等を相手に与えることで、相手が2番目に強いハンドを作る可能性が高いこと(ナッツフラッシュを持っているときに、セカンドナッツフラッシュを引かせる等)
  • フリーカードによってドローが完成する可能性が極めて低いか、次のラウンドにおいてコールを正当化するようなポットオッズのあるドローができる可能性が極めて低いこと
  • アグレッシブにプレイすれば相手はフォールドするが、相手がそのまま勝負に参加していれば、大きなポットを取れる可能性があること
  • ポットがまだそれほど大きくなっていないこと

を挙げています。
 また、Dan Harringtonは、スロープレイするのに適切な状況は、アグレッシブな相手とヘッズアップの場合で、複数の相手がいる場合には、ナッツに近い相当強いハンドを持っていなければならないとしています*1。スロープレイの目的は相手から余分なベットを引き出すことによって利益を上げることで、「ベット・フォールド」ではなく「チェック・ベット・レイズ・フォールド」とさせることです。
 スロープレイは、一見利益の上がる方法のように見えますが、自らの優位性を覆されるリスクを高めるだけで、実はオープンベットして相手にブラフやセカンドベストハンドでレイズされたり、オッズに合わないドローをチェイスしてもらった方が利益が高いことも多いので注意が必要です。

*1:Dan Harrington and Bill Robertie, Harrington on Hold'em: Expert Strategy For No-Limit Tournaments; Volume 2: Strategic Play, p282 (2005).