ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

第2章 ベッティングアクション

2−1 ベット・レイズ・チェック・コール

 ポーカーのアクションには、ベット、レイズ、コール(チェック)の3種類があります。

(1)ベット、レイズ

 ベットは、自分のハンドが勝っていると思う場合、ベットすればポットを取れる場合などに、利益を最大化するために行われるものです。
 レイズは、先に自らのハンドの強さを主張している相手のベットに対して、更にベットを重ねるものなので、一般的には、レイズの際には、ベットするときよりもより強いハンドが必要となります。DavidSklanskyは、Theory of Pokerにおいて、レイズする理由を次のように要約しています。

  1. ベストハンドを持っているプレイヤーがより多くのチップを獲得するため。
  2. ベストハンドを持っているプレイヤーが相手をフォールドさせるため。既に完成したハンドを持っている場合、レイズをすることでドローハンドを持っているプレイヤーをフォールドさせ、ハンドをプロテクトすることができます。
  3. ブラフやセミブラフをするため。弱いハンドやドローハンドでレイズをすることで、よりよいハンドを持っているプレイヤーをフォールドさせることもできます。セミブラフの場合には、コールされたとしてもドローハンドを完成させることでより大きなポットを獲得できる可能性もあります。
  4. フリーカードを得るため。ポジションがある場合に、ドローハンドでレイズをすることで、次のラウンドにおいて相手がチェックをする可能性が増し、ドローを完成させるためのフリーカードを更に得ることができるかもしれません。
  5. 情報を得るため。レイズにコールされた場合、相手のハンドの強さについて情報が得られます。コンティニューエーションベットや確認ベットをすることによって、相手がコールしたりレイズしてきた場合には、相手のハンドがある程度強いということが分かるのです。もちろんその場でポットを取れる可能性もあります。
  6. 2番目によいハンドを持っているプレイヤーが負けているハンドを持っているプレイヤーをフォールドさせるため。相手にドローを引かれて負けることを避けるためにレイズをすることもあります。
  7. ドローハンドでベットされた場合によりよいハンドをフォールドさせるため。明らかにドローハンドを持っているプレイヤーがベットした場合、そのあとでレイズされた場合には、他のプレイヤーやドローハンドを持っているプレイヤーはフォールドする可能性が高いです。

 また、Howard Ledererは、ベットの基本として、ベッティングするには理由がなければならず、その理由には、

  1. 自分がベストハンドを持っていると思っている、
  2. 自分がベストハンドを作れると思っている、
  3. 相手のベストハンドをフォールドさせることができると思っている、

といった理由がなければならないとしています*1
 自分がベストハンドを持っているときには、相手がコールできる最大限の額をベットすることで、利益を最大化することができます。自分が現在ベストハンドを持っていて、ドローが見えている場合には、ベットすることでドローハンドを持っている相手をフォールドさせて、その場でポットを獲得することができます。また、ドローハンドでコールすることがオッズに照らして適切とならないギリギリの額をベットすることで、相手に誤ったコールをさせることで利益の最大化を図ることもできるのです。

(2)コール

 一方コールについては、一般的には自らのハンドの弱さを示すアクションですが、概ね次のような理由から行うことが正当化されます。

  1. より多くのカードを見るため。ドローハンドを持っていてポットオッズが合う場合には、コールすることが最適な選択となります。フォールドした場合には、本来得られるべき利益(Equity)を諦めてしまうこととなります。
  2. 損失を限定するため。ポットオッズがあるが損失を被る可能性もある場合には、コールすることで発生するかもしれない損失を限定することができます。
  3. リレイズを避けるため。ポジションがある場合には、コールに留めておくことで、オリジナルベッターがリレイズするチャンスを奪うことができます。
  4. 自分のハンドの強さを隠すため。非常に強いハンドを持っている場合には、コールをすることで自分のハンドの強さを隠し、相手がより多くのチップをポットに入れることを容易にし、より大きなポットを獲得できる可能性もあります。
  5. ポットオッズをコントロールするため。コールすることで、相手がコールするに値するポットオッズを与えることができます。例えば、非常に強いハンドを持っているプレイヤーがコールすることで、後ろのプレイヤーが本来ならばすべきでないコールをしてポットが大きくなる可能性もあります。
  6. 後のベッティングラウンドでブラフをするため。先のベッティングラウンドでコールをして後のラウンドでブラフをする準備をすることもできます。このようなブラフについては、「フローティング」とも呼ばれます。

*1:Howard Lederer, Betting Basics, Full Tilt PokerAcademy; http://academy.fulltiltpoker.com/ja/lessons/video/17/