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  ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

 Dan Harringtonのターンとリバーの打ちまわし

ポーカー戦略

 ターンとリバーの打ち回しも終了です。

 勝負がターン・リバーまで来たら、一般的な原則ではなく状況に応じた特定の戦術に基づいてプレイしましょう。自分のハンドの強さ、相手の持っていそうなハンド、ポジション、相手のプレイスタイルや相手が思っているであろう自分のプレイスタイル、相対的なチップ量などを重視しなければなりません。そうではありますが、ターンやリバーでのプレイで知っておくべき考え方もいくつかありますので、見ていきましょう。

可能な限り多くのチップを勝ち取るためのプレイ

 ノーリミットホールデムには、いいプレイヤーは長い時間熟考するが、初心者はほとんど考えない種類の問題があります。どのような問題でしょう。

 ターンで、ヘッズアップになっていて、あなたは自分の方がいいハンドを持っていると思っています。ターンと相手が着いてくればリバーの2回のベットチャンスがあるわけですが、1回のベットではなく2回のベットを相手にしてもらいたいと思っています。相手からより多くのチップを引き出すために一番よいプレイ方法とはどのようなものでしょうか。

 初心者のほとんどや中級者の多くにとっては、この問題は驚くほど簡単なものに思えます。強いハンドを持っている時は弱いように振る舞い、フロップでナッツを作り、オールインして相手にコールしてもらい、ダブルアップするというでしょう。平均よりちょっといいだけハンドでほんの少し多めのチップをとろうなどということは考えません。

 さて、長いトーナメントでは、そこらじゅうで余分なベットをしていると、結果として多くのチップを失ってしまうことになるので、少しのチップと言えども気をつけなければなりません。ルースな相手がもがき苦しんでいる間そのチップによってあなたは生き続けられるのですから。この点を念頭に置いた上で、どうプレイすべきかを検討しましょう。

Ex.1 A♦Q♣を持っていて、プリフロップでミドルポジションからレイズしたところ、レイトポジションから一人にコールされました。2人ともラージスタックです。フロップは、Q♥7♣3♠で、ベットしたところ相手はコールしました。相手は比較的弱いプレイヤーで、この時点でQと小さいキッカーを持っていると思われます。ターンは2でした。一体いくらのベットをすればよいでしょうか。
【解答】

 まず第一に、相手が強いプレイヤーであれば、このようにプレイしないということを覚えておいてください。例えばQTを持っているときは、フロップでコールしてはいけません。ターンでさらにベットされたときにどうプレイすべきか分からなくなるからです。トップペアを持っていますが勝っているか負けているか分からなくなります。フロップでトップペアを持っているときはレイズすべきです。その場でポットが取れれば何よりです。相手にコールされた場合は、ほぼ負けているでしょう。いずれにしても、自分のトップペアが本当に強いのか弱いのかという問題は解決しますので、それほど多くのチップは失わずに済むわけです。

 しかし、相手がいいプレイヤーでない場合は、単にコールしたりするので、この問題のような状況になります。最初に考えるべきことは、このハンドで期待できる最高のものは何かということです。2回の小さなベットということになるでしょう。このハンドで、ターンでもリバーでも大きなベットにコールしてもらうのは無理でしょう。あなたはプリフロップで自分のハンドが強いことを示していますし、フロップでも見せています。相手が持っているのは高々トップペアと弱いキッカーです。相手がよほど下手なプレイヤーでない限りは、このハンドで大量のチップを失うことはないでしょう。

 したがって、相手がコールしてくれるのが確実な量の小さいベットをターンではすべきでしょう。ポットの30〜40%くらいがちょうどいいと思います。ポットオッズが合うので、キッカーが弱くてもトップペアを持っているのでフォールドするのは難しいはずです。同じことをリバーでもやりましょう。チェックで罠にかけるのは相手にフリーカードを与えてしまうことになるので危険です。

Ex.2 A♦Q♣でフロップがQ♥7♣3♠です。相手は、TTを持っていると読んでいます。プリフロップでベットして、フロップでもベットしたところ、相手はコールしています。ターンではどのようにプレイするのがよいでしょうか。
【解答】

 先ほどの例よりも若干複雑です。3つの選択肢があります。

  1. ポットの4分の3からすべてくらいの大きなベットをする。これはタイトなプレイで、とても合理的です。フリーカードを与えずに済みますし、ポットをその場で取れる可能性も高いです。しかし、リバーでもう一回ベットするチャンスはほとんどありません。私はボードが危険なときにはこのアプローチをとります。
  2. チェック。ボードがとても危険であったり、この例のように弱い場合には、いいプレイです。ボードが危険なら多くのチップを賭ける危険を冒す必要はありませんし、ポットが弱いときには罠を掛けることができます。チェックすると相手はあなたのハンドを弱いと思います。ターンでのベットはフォールドさせますが、ターンでのチェックは、弱さの表れなので、リバーでのベットをスチールを試みていると勘違いさせ、相手にコールしてもらいやすくなります。この戦略は、自分のポジションが相手よりいいときによく使えます。相手がチェックして自分もチェックした場合、本当に弱いと思われます。自分が最初にチェックした場合は、相手はチェックレイズを避けるためにチェックするということもあり得ます。この場合、相手があなたのハンドが弱いと判断しているということにはなりません。
  3. ポットの半分をベット。これは最適のプレイではありません。相手のハンドが何かはっきりと分かっているのなら、大きくベットするかチェックするはずだからです。しかし、戦略をバランスよくするためには、このようなプレイをすることも必要です。相手はあなたのベットパターンを読んでいるのですから。

<3/29追記>

ターンでのContinuation bet

 ターンでもフロップと同じ状況になることがよくあります。自分のハンドがベストハンドのときもあればそうでないときもあるでしょう。プリフロップでもフロップ後でも積極的にベットしたとします。ベットすれば相手はフォールドすることもありますが、いつもそうとは限りません。その場合、ターンでもContinuation betをすることができます。ポットの半分くらいベットしましょう。前にも述べたとおりそれほどのリスクを負うことなくオッズをあげることができます。3回に1回ポットを取れれば、収支トントンになります。さらに、相手がどのように対応しようと、相手のハンドの強さについて何らかの情報を得ることができます。

 プレイの種類を変えて相手に読まれないようにするため、他のアプローチを取ることも重要です。プリフロップでレイズして、フロップでペアと弱いキッカーを持っているとします。通常はContinuation betをするでしょうが、ときにはチェックもしましょう。後ろのプレイヤーもチェックした場合は、ターンでContinuation betができます。このアプローチでも同じように相手のハンドに関する情報は得られますし、同時にターンのカードで自分のハンドが強くなったと示すこともできます。

 相手に自分を読ませないようにしつつ相手の情報を得られるような創造的な手法をいつも探すようにしましょう。<4/1追記>

ドローハンドでのプレイ

 ターンでよく起こりがちな状況ですが、その時点では多分ベストハンドだと思われる強いハンドを持っているとします。相手はドローハンドを持っていそうで、ドローを完成させれば負けてしまいます。この場合どうプレイすべきで、ドローハンドを持っているプレイヤーはどうプレイすべきでしょうか。

 最初のポイントは、単純なものです。ドローハンドを相手にしていると思うときは、リバーではなくターンでベットしなければならないということです。ターンでチェックしてリバーでベットするのは、大きな間違いです。チェックすることで相手はあなたを打ち負かすために必要なフリーカードを手に入れることになりますし、フリーカードを相手に渡すのは、ポーカーで最もしてはならないことです。ですが、もっと重要なのは、リバーまでアクションを待てば、最終的に役が完成したかどうかを分かってしまうということです。役ができてなければあなたがベットしても相手はコールしないでしょう。したがって、ターンでしか大きな見返りを得ることができないということなのです。

 しかし、自分がドローハンドを持っている場合は、ターンでは、相手はベットしてくるでしょう。コールできるポットオッズはどれくらいでしょうか。

 簡単な例を見てみると、クラブのフラッシュドローで、2枚クラブを持っていて、ボードに2枚クラブが出ているとします。現時点では、6枚カードが山から出されており、4枚のクラブと2枚のクラブが出てきています。よって、あと9枚のクラブが46枚のカードに残っています。クラブが出る確率は、9/46≒19.6%です。

 フラッシュが出ればほぼ間違いなく勝てると思っているのなら、19.6%のオッズであれば、ターンでコールできます。実際には、19.6%は必要なオッズを2つの理由で越えています。

  1. フラッシュを引ければ、リバーでより大きなポットを取れるチャンスがあります。インプライドオッズがあるということです。ベットしてもコールされるか分かりませんし、どれくらいのベットならコールされるか分からないので、正確には計算できませんが、明らかにより大きなポットを取るチャンスがあるということです。
  2. フラッシュを引けなくても勝つ可能性があります。単にリバーでペアができただけで勝てる可能性がありますし、相手が完全にブラフをしていてすでに勝っている可能性もあるのです。

 これらを見極めるのは困難ですが、いずれもオッズをあげる効果があります。4:1(20%)のオッズがあれば十分です。実際には、3:1(25%)を少し上回るほどのオッズがあれば私ならコールします。これは相手がどの程度のベットならコールするかによって変わります。


<4/2追記>

ドローハンドに対するプレイ

 自分がちゃんとしたハンドを持っていて相手がフラッシュドローのときには、先ほどの議論の反対のことをやることになります。ここで基本的な問題となるのは、いくらベットしたらよいのかということです。SklanskyのFundamental Theorem of Pokerで言われているとおり、フラッシュドローを引くために相手がコールすることがミスを犯していると言える額をベットすべきです。相手にミスを犯させている限り、相手がドローを引こうか引くまいかに関係なくやるべきことをやっていると言えます。

 ポットと同額を上限にベットの額を変えることでオッズを調整することができます。ベットとオッズの関係は次のように変化します。

<ベット額>       <相手のオッズ>
 ポットの2倍         3:2(40%)
 ポットと同額        2:1(33%)
 ポットの4分の3       7:3(30%)
 ポットの3分の2       5:2(28.6%)
 ポットの半分        3:1(25%)
 ポットの3分の1        4:1(20%)
 ポットの4分の1        5:1(16.7%)

 相手がドローを引きに来ている状況では、状況ではポットの3分の2〜4分の3をベットします。これまで述べてきたとおり、フラッシュを引くためにコールするのは、3:1以上のオッズがある時に合理的となりますので、ポットの半分では少し少なすぎます。一方、オーバーベットもしたくありません。ベットして相手がフォールドしたら、彼はミスをしたことにはならず、ミスを引き起こすという本当の目的が達成できないのですから。実際には、3分の2〜4分の3をベットしても、頻繁にコールされると思います。これこそ臨むべきところです。

 相手がフラッシュドローでなくストレートドローであっても状況はあまり変わりません。相手がJ♥T♣を持っていて、ボードが9♦8♠3♣2♥のとき、相手は、残り8枚ある7かQが来ればストレートを完成させます。46枚中の8枚なので、オッズは、17.4%です。4.5:1のオッズなので、この場合はあまりベットする必要はありません。ポットの半分のベットで3:1のオッズ(25%)になりますので、インプライドオッズを考えてもコールするのは合理的でない額になります。

<4/3追記>

嫌なカードが出てきたとき

 熱い勝負の時には、相手はドローハンドでプレイしていると考えるのが自然です。リバーで、3枚目のフラッシュカードが出たり、ストレートを完成させるようなカードが出た場合に、相手がベットしてきたらどうすべきでしょう。

 簡単には答えられませんが、ガイドラインがいくつかあります。

  1. 相手が2人以上いるプレイヤーに対してベットしてきたのならフォールドしましょう。誰かがコールするのは明らかなので、それをわかった上でベットしてきている以上、相手は本当に強いハンドを持っているはずです。
  2. 相手がブラファーと分かっているなら、コールです。時にはちゃんとしたハンドを持っていることもありますが、気にすることはありません。コールが合理的なプレイになるくらいブラフをしているでしょうから。
  3. 相手がブラファーではない場合、ポットオッズを計算しましょう。50%〜40%のときにはフォールドした方がよいです。33%よりよい場合にはコールしてもよいかもしれません。

<4/4追記>

金にならないベットはするな

 初心者に共通のミスとして利益を生まない最後の時点になってベットをするということが挙げられます。最後にベットをしても、相手は勝てるハンドを持っているときにしかコールしないので、意味がないのです。最後の時点でするベットの中には、利益が得られるチャンスのあるベットと利益が得られる可能性がないのに大損失を被る可能性のあるベットの2つがあることに留意しましょう。

Ex.1
  1. Q♠J♠でレイトポジションからプリフロップでレイズ。ボタンのみコール。
  2. フロップは、Q♦7♣2♥でベット。相手はコール。
  3. ターンは6♠。もう一回ベットしたところ、相手はまたコール。
  4. リバーはK♦。ベットすべきでしょうか?
【解答】

 答えはYesです。ストレートもフラッシュの可能性もありませんが、相手はずっとコールをし続けています。相手は何かを持っているとは思いますが、何か正確には分かりません。Kはほとんど間違いなく相手の待っているカードではないでしょう。KKやKQを持っていればそもそも負けていますし、KXを持っていたとしたら、あまりに少ない引き目しかないのでこれまでのコールに合理性がありません。多分相手はQヒットで悪いキッカーか低いペアを持っていたのでしょう。したがって、最後もベットして相手から更にチップを引き出すべきなのです。

Ex.2
  1. Q♦J♣でレイトポジションからレイズ。ボタンがコール。
  2. フロップは、Q♠7♣6♥でベットしたところ相手はコール。
  3. ターンは8♥。ベットしたところ相手はコール。
  4. リバーは9♥。ベットすべきでしょうか。
【解答】

 今度は明らかに答えはNoです(まれにブラフができる可能性もありますが)。勝負の進み具合からして、相手がストレートかフラッシュのドローハンドを持っている可能性は極めて高く、リバーでどちらかを引いた可能性も高いです。相手が実際にドローハンドでリバーでも引けなかった場合、ベットしても相手はコールしないでしょうし、一方で相手がドローを完成させていた場合には、レイズされることになります。相手がコールしてショウダウンになってもあなたが勝てる可能性は極めて少ないので、チェックすべきです。相手がベットしてきたら、ポットオッズが極めてよい場合を除きフォールドすべきでしょう。

ターンやリバーでのオールイン


 いいプレイヤー同士では、ショートスタックになるまでは、オールインの勝負はほとんど起こりません。理由は極めて単純です。オールインしてしまえば、トーナメントが終わってしまうリスクを負うことになるからです。いいプレイヤーならそんなこと望むわけもないでしょう。相手を負かし、チップを集めることに自信があるわけですから。

 しかし、初心者や下手なプレイヤーには、オールインを好むプレイヤーもいます。このようなプレイヤーは、ノーリミットホールデムをブラフと高額なベットを行うゲームと考えており、ハンドをキャッチし、すべてのチップを賭けることにスリルを感じているのです。大きなトーナメントの最初の日は、会場の大部分でこのようなプレイが繰り広げられます。このようなプレイヤー同士が同じテーブルで角を突き合わせているときは、気をつけるべきです。プレイヤーの何人かがノックアウトされ、乱闘を生き残ったプレイヤーは本当にビッグスタックになります。しかし、このようななんちゃってチップリーダーは、トーナメントが進むに連れて通常淘汰されていきます。過去20年間、WSOPのトーナメントで最初の日のチップリーダーは、優勝したことが一度もないのです。

 オールインした場合のメリットとポットサイズのベットをした場合のメリットを比較しましょう。本当に強いハンドを持っていて相手が弱いハンドしか持っていないときには、どちらでも相手をフォールドさせポットを獲ることができます。相手がちょっとだけ弱いハンドを持っていて、プレイしたいと思っている場合は、ポットサイズのベットをした方が、オールインしたときよりもより多くのポットを手に入れる可能性があります。もし相手がモンスターハンドを持っていた場合、ポットサイズのベットであれば、もう一度オールインするかどうかのチャンスが手に入ることになります。

 そうはいっても、オールインするような状況はほとんどありません。普通は次の3つの状況が考えられます。

1. チップが若干少ないけれどまだ絶望的ではないとき。
2. いいハンドだがモンスターハンドではないハンドを持っていて、現時点ではベストハンドである可能性が高い場合。典型的な例は、QTでターンまでのボードがT932のとき。
3. 他に選択肢がない場合。そのポットが取れればOKです。

 このような状況では、オールインは、悪いプレイではありません。


(完)