ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

 Dan Harringtonのベッティング戦略(2)

(4)Continuation bet(コンティニュエーションベット)

 continuation betとは、プリフロップでベットしたプレイヤーによってフロップ後も継続して行われるベットのことです。continuation betは極めて重要なベットで、トーナメントを通して多用しますし、対応もしなければならない種類のベッティングです。
 
 continuation betとされるためには、

  1. ベットをしたプレイヤーがプリフロップでもベットしていたこと
  2. フロップ後、他のプレイヤーから先にベットがされていないこと
  3. フロップで何もヒットしなかったのにベットを行っていること

という要素が満たされていなければなりません。

 このような状況下で、プリフロップでベットしていたプレイヤーは、たとえフロップで何もヒットしていなくても、continuation betを行うことができます。

 continuation betをするときは、ポットをその瞬間に獲得する必要があります。フロップで何もヒットしていなくても、相手はまだそのことを知らないのですから。フロップが相手の役にも立っていない可能性もあります。プリフロップでは強いハンドを持っていたのですから、相手のプレイヤーは自分のハンドよりいいハンドをあなたが持っていると思うでしょうし、フロップで何もヒットしないときにあなたのベットを受けた場合には、フォールドするのが自然でしょう。

Ex.1 A♥Q♥でアーリーポジション。ブラインドは50−100でプリフロップで300にレイズ。レイトポジションのプレイヤーが一人コール。ポットは750。フロップは、K♦9♥4♣。いくらベットすべきでしょうか。
【解答】

 350〜400のcontinuation betがよいでしょう。相手がKをヒットした可能性はありますが、ヒットしていない可能性の方が高いです。相手が77などでコールしていたら、2枚オーバーカードが出ているので、実際にはベストハンドであるにもかかわらずフォールドすることでしょう。

 continuation betは、セミブラフの一種です。いくつかの方法でうまく行くアクションです。ベストハンドを持っている場合には、ベットでポットが大きくなります。弱いハンドを持っているときでも、ベットで相手をフォールドさせる可能性があります。たとえあなたが弱いハンドを持っていて相手が適切にコールしたとしても、ベットによって相手は後のラウンドでチェックするでしょうから、フリーカードを見ることができます。

 continuation betで利益を得るためには、ベットの額は、ポットと比較して慎重に計算しなければなりません。要は、その場でポットを奪い去るための額をベットしなければならないということです。ベットし過ぎれば、相手にコールされたときに大損害を被りますし、ベットが少なければ、相手に適切なポットオッズを与えるためドローハンドでもコールできるようになります。いずれの状況もよろしくないので、適切な額のベットが非常に重要になるのです。

 continuation betは、ポットの半分くらいがちょうどいいでしょう。コールされても大損害という額ではありませんし、ドローハンドを降ろす程度には大きい額だからです。ポットの半分をベットした場合、3回に1回勝てば収支トントンになります。同時に、相手はドローハンドではオッズが合わなくなります。200のポットに100ベットした場合、相手の立場からすると、300のポットのために100のコールをしなければならないので、3:1のオッズです。ほとんどのドローハンドは、このオッズではコールできません。

 もう少し小さい額のcontinuation betをしたらどうなるでしょうか。ポットの3分の1のcontinuation betをした場合、4回に1回勝てばトントンになります。しかし、相手にもコールするのに十分なオッズ(4:1)を与えることになるのでコールされる確率が高くなります。一方、相手をフォールドさせるために大きなベットをしたら、コールされた場合には大損失を被ります。ほとんどの状況において、ポットの半分をベットするのがリスクと利益の比率のバランスのとれた額と言えそうです。

 しかしながら、他の場合と同様、相手に自分の意図を隠さなければなりません。ポットの半分が理想的な額ですが、ランダムにポットの40%〜70%くらいまでcontinuation betの額を変えましょう。

 フロップがローカードだけのときは、continuation betに最適です。

Ex.2 4thポジションでA♣J♣でレイズ。6thポジションがコールで他はフォールド。レイトポジションからのコールは、低い又は中くらいのペアであることが多いです。ハイペアやAKのプレイヤーはレイズしてくるでしょうし、他のプレイヤーはフォールドするでしょう。フロップは、K♦7♥2♣。いいフロップです。continuation betしましょう。ほとんどの場合、相手はこのフロップでは何もヒットしていません。同じ状況でフロップが8♦7♥6♠であっても、非常に恐ろしいですがcontinuation betをしなければなりません。相手は何も持っていなければフォールドするでしょう。
Ex.3 6thポジションから8♠8♣でレイズ。ボタンがコール。フロップは、A♥K♥J♦。これは最悪のフロップです。相手が何かヒットした可能性は極めて高いです。continuation betはせずにチェックで回して、ベットされたらフォールドしましょう。

(5)確認ベット

 確認ベットはcontinuation betと似ていますが、こちらは自分がプリフロップでのレイザーではなく、レイザーがフロップ後でベットをしてこなかったときに行うものです。確認ベットによってポットをその場で取れることもありますし、相手にアクションを強いることで、フォールドすべきか、コールすべきか、レイズすべきか、自分のハンドの強さが確認できます。相手のリアクションによって、どのようにプレイすべきかはっきり分かることになります。

Ex.1 レイトポジションで8♦8♥。ブラインドは、50−100でミドルポジションのプレイヤーが200にレイズ。あなたはコール。ポットは550。フロップは、Q♠7♦6♥。相手はチェック。さて、どうする?
【解答】

 確認ベットが最適です。オーバーカードは1枚しか出ていないので、現時点でベストハンドを持っている可能性は高いです。ベストハンドでなかったとしたら、どの程度の強さなのか確認する必要があります。ここでチェックしてしまうと、現状について何ら情報を得ることができません。200のベットをしましょう。ポットを取るか自分のハンドの強さがわかると思われます。

 確認ベットの際は、continuation betよりも若干少ない額をベットすることが多いです。相手の方が状況が有利なので。ポットの30%〜50%をベットします。

 ターンやリバーでも確認ベットをすることはできます。たとえば、プリフロップでレイズをしてフロップでチェックをして、ターンで確認ベットをするといったこともできます。このようなアプローチによって、チップを失うことなく、多くのハンドを見ることができるようになります。

 

(6)より複雑なシナリオ

 フロップが開いてベットが行われた後に起こり得る状況は、あまりに多すぎて簡単にはカテゴリー分けできません。もっともよいアプローチは、この章にある「問題」を注意深く勉強することです。迷路をどのように理由付けて進んでいったらよいかが分かります。問題を検討するときはいつも、相手のプリフロップのアクションとフロップ後のベットを関連付けることに注意を払わなければなりません。その二つがマッチしなければ、注意が必要です。相手は大きなアクションをしようとしているかブラフをしているかのどちらかです。

(7)プリフロップでうまくプレイすることとフロップ後でうまくプレイすること

 トーナメントでプレイしていると、「プリフロップでは偉大なプレイヤー」とか「フロップ後は偉大なプレイヤー」とか評されるプレイヤーに遭遇すると思います。どのようなプレイヤーを指しているのでしょうか。偉大なプレイヤーはプリフロップでもフロップ後でもうまくプレイできるのではないでしょうか。

 もちろんトッププレイヤーなら誰でもプリフロップだろうがフロップ後だろうがどちらでも上手にプレイできます。しかし、プリフロップとフロップ後では必要とされるスキルが若干異なりますので、どちらか一方だけ特に熟練したプレイヤーがたまにいたりする訳です。

 プリフロップでは、意思決定の基となるハンドの情報が比較的少ないです。もちろん自分自身のハンドは分かりますが、相手については、ポジションとベットパターンに関しての情報が少しある程度です。とはいっても、他のプレイヤーのベット結果を見てからプレイできるわけではないので、大部分は暗闇の中での操縦を余儀なくされているようなものでしょう。プリフロップで上手くプレイするには、警戒意識を高め、直感を研ぎ澄まし、勇気を持ってプレイすることが必要となります。

 フロップ後は、より多くの情報が手に入ることになります。一連のベットは見ていますし、フロップが何かも分かりますし、相手のリアクションも分かります。ハンドと相手の強さについて物語を作るようなベットを開始できます。フロップ後で上手くプレイするには、より分析的でなければなりません。鍵となる要素は、論理力、計画性、狡猾さとなります。

 ノーリミットゲームをうまくプレイするためには、プリフロップ・フロップ後両方で上手にプレイできるようにしなければなりません。しかし、平凡なプレイヤーなら、どちらかの一方の方が得意だと思うのが自然かもしれません。

(完)