ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

 Dan Harringtonのプリフロップ戦略(2)

(2)三番目のポジションのプレイヤーが3BBのレイズをして、自分は5番目のポジションのとき

 戦略を立てるに当たっては、レイザーの性格を考慮に入れなければなりません。

 レイザーが超アグレッシブなプレイヤーの場合は、そのポジションでもともとレイズできるようなハンドを持っている場合は、どんなハンドであってもリレイズしましょう。どんなハンドでもレイズするようなプレイヤーにはギャップコンセプトは適用されません。同じように、そのポジションでリンプインできるようなハンドより少しだけ強いハンドの場合はコールしましょう。

 しかし、レイザーがタイトなプレイヤーの場合は、ギャップコンセプトによって、より注意深くプレイする必要があります。リレイズするためにはもっと強いハンドが必要になります。コールする場合であっても、リンプインする場合よりも強いハンドを持っている必要があります。

ポケットペアを持っている場合

 AAやKKの場合は、85%はリレイズ、15%はコールしましょう。リレイズする場合は、相手のレイズの2〜3倍の量を打ちましょう。

 QQの場合は、70%リレイズ、30%コールで対応します。

 JJとTTの場合は、20%リレイズ、80%コールです。

 99〜77の場合は、基本的にコールです。

 それ以下のペアの場合は、フォールドです。

AXを持っている場合

 AKの場合はコールします。AQはスーティッドならコール、オフスートならフォールドです。
 AJ以下は相手が強いプレイヤーならフォールド、プリフロップではアグレッシブだがフロップでは弱気なプレイヤーの場合は、AK〜ATはリレイズしてヘッズアップに持ち込みましょう。

KQ、KJ、QJ

 これらのハンドはアーリーレイズの罠に引っ掛かってしまいがちなハンドなのでフォールドしましょう。

スーティッドコネクタ

 
 フォールドです。

(3)3番目のポジションのプレイヤーがコールで自分は5番目のポジション

 自分の前にリンパーがいたとしても、レイザーの場合ほど脅威ではありません。コールとは、それほど強いハンドは持っていないよと言っているに等しく、それほどいいハンドを持っていなかったとしてもプレイできることになります。いくつかの例外を除き、一人リンパーがいたとしても、誰もいない場合と同じようにプレイできます。

AA、KK、QQ

 これらのプレミアムハンドでは必ずレイズしなければなりません。3〜5BBのレイズをしましょう。誰もリンプしていないときには、たまにはコールをしなければならないと言いましたが、リンパーがいる場合には、必ずレイズです。なぜなら、リンパーが増えると自分より後のポジションのプレイヤーもリンプインしやすくなり、プレミアムペアを持っている場合に望ましくない小さなポットに多くのプレイヤーが参加するといった状況に陥るからです。現時点では強いハンドを持っているかもしれませんが、リンパーが共通のカードを持ち合っていなければ、不利な状況に追い込まれます。自分の後ろのプレイヤーがレイズすることが予想される場合は、リンプインしてリレイズのチャンスを待ちましょう。

JJ、TT

 これらのハンドもプレミアムハンドと同じようにレイズできますし、複数のプレイヤー相手に勝負するのは好ましくありません。統計学的な分析によると、JJがランダムに4人のプレイヤーと対戦するとき、30%くらいの勝率しかないとのことです。

99

 レイズとコールを半々にミックスしましょう。

88〜22

 このような状況では、スモールペアは、アンブレラ効果と呼ばれる現象により利益が得られます。一人リンパーがいた場合、スモールペアでコールしても、若干ポットオッズがよくなります。そのため、88、77、66でコールできることになります。ボタンでは、すべてのペアでコールできます。スモールペアでは、セットができるなど好ましいフロップが出ることを期待しましょう。

AK、AQ

 AKではスーティッドであろうがオフスートであろうがレイズです。AQはスーティッドの場合はレイズ、オフスートの場合はコールしましょう。

AJ、AT

 AJではコール、ATsはコールで、AToはフォールドしましょう。

A9〜A2

 フォールドです。タイトすぎるように思えるかもしれませんが、最初のコーラーがAXを持っていて自分より高いキッカーを持っていてドミネイトされている可能性が高いです。Aがフロップで当たった場合、大きなポットを失う可能性があります。

KQ、KJ

 KQsではコール、KQoはフォールドです。KJsでは、相手が弱いプレイヤーの場合はコールします。

スーティッドコネクタ

 フォールドです。ここで問題となるのは、まだポットに十分な人数が参加していないということです。スーティッドコネクターをプレイするのに適した状況とは、自分がレイトポジションですでにリンパーが何人かいるような状況です。その場合でも、フロップが出てもほとんどフォールドすることになりますが、フロップでストレートやフラッシュができた場合には、大きなポットを取ることができるからです。


(4)ボタンで3番目のポジションが3BBレイズ、5番目のポジションが9BBにリレイズした場合

 すでにプレイヤーの一人が強いハンドを持っていると表明しているにもかかわらず、さらに強いハンドを持っていると主張しているプレイヤーがもう一人いる状況です。このような状況では、モンスターハンドがなければ勝負に参加することはできません。一人目のプレイヤーはブラフをしているかもしれませんが、リレイズしたプレイヤーは確実にブラフではありません。SB・BBもまだ残っていますし、最初にレイズしたプレイヤーもまだリレイズする可能性があることを念頭においてアクションを決定しなければなりません。

AA、KK

 AAではもちろんリリレイズです。この状況は、AAがあるときに最も理想的な状況です。とんでもないポットを取ることができるでしょう。

 KKでもリリレイズできます。レイズしたプレイヤーのどちらかがAAを持っている可能性もありますが、そのときは不幸だったというだけです。しかし、多くの場合、この二人はAKやQQ以下のハンドの可能性が高く、KKでリリレイズしても長期的には利益が上がると思われます。

QQ

 QQもコールする価値はあります。フロップでセットなどができなかったり、オールインをされたりしたら、厳しい判断をしなければなりませんが、十分なオッズがある状況では、コールをすることが合理的なプレイとなります。
 3人のプレイヤーに対してQQでプリフロップオールインをしたら3人ともAKだったというようなこともありました。

その他のハンド

 フォールドです。

(5)ボタンで前に3人リンパーがいます。

 オンラインではよくある状況ですが、ライブゲームではそれほどこういうことはありません。この状況下では、他のときには起こらないいいチャンスが訪れることもあります。
 

AA〜TT

 4〜5BBくらいの大きなレイズをしましょう。ビッグペアを持っているときにはこのような状況は絶好のチャンスです。強くもないハンドでスチールをしようとしていると誤解されて、SBやBBからリレイズされることもあるでしょう。

99〜22

 コールしましょう。フロップでセットができた場合、大きなポットを取るチャンスです。セットができなければそれ以上無駄な投資はせずにフォールドしましょう。

AK、AQ

 AKならレイズできます。AQsならレイズ、AQoならコールです。

AX

AJやATならコールします。A9以下ではスーティッドならコールでオフスートならフォールドです。リンパーの一人が同じようにAXを持っている可能性が高いからです。

スーティッドコネクタ

 この状況ではスーティドコネクターは威力を発揮します。54s以上ならすべてコールします。ビッグポットで安くフロップを見られるため、この状況では非常にオッズが合います。

 スーティッドコネクターをプレイする前に、リンパーがショートスタックでないかどうか確認しましょう。ストレートやフラッシュを引いた場合非常に大きなインプライドオッズがありますが、相手がショートスタックだと割に合うほどのチップを得られなくなるからです。

オフスートコネクタ

 54oまでコールです。ストレートやストレートドローを引きに行きましょう。ストレートを引ければ非常に高いインプライドオッズがあります。

その他のハンド

 KJならコールですがKTならフォールドします。


実際にプレイする際の調整

 先ほどまでの戦略は、幾分タイトなプレイヤーばかりのフルテーブルで、皆それなりのチップを持っている状況で威力を発揮すると言いました。しかし、実際のテーブルでは、タイトなプレイヤーもいればルースなプレイヤーもいるし、クレイジーなプレイヤーもいれば、ビッグスタックもいれば、ショートスタックもいるなどどんなプレイヤーでもいておかしくありません。そこで、実際のポーカーでうまくプレイするために必要なある種の調整を紹介しましょう。

 テーブルのプレイヤーが少なくなるにつれて、よりルースにプレイする必要があります。より多くのハンドをよりアグレッシブにプレイしましょう。(詳細は第2巻参照。)

 実際のテーブルでは、タイト、ルース、その他分類するのが難しいプレイスタイルなど色々なスタイルのプレイヤーが混在しています。もしタイトなプレイヤーばかりのテーブルやルースなプレイヤーばかりのテーブルに当たった場合、最も基本的なルールは、テーブルのほとんどのプレイヤーと正反対のスタイルでプレイするのがよい、ということです。タイトなテーブルでは、ルースにプレイすることでポットをスチールしやすくなりますし、ルースなテーブルでは、タイトにプレイすることでポットを勝ち取ることが多くなります。

 しかし、ルーステーブルでのルールは、若干複雑なものになります。Gus HansenやDanielNegreanuが左にいて、右にPhil Iveyがいるテーブルをルーステーブルと言うとしましょう。この場合、あなたはタイトにプレイするインセンティブを強く持ちます。なぜなら、微妙なハンドで勝負に参加しても、フロップのあとすぐに謀略にかけられてしまうからです。しかし、GusとDanielとPhilだと思っていたプレイヤーが実際にはLarryとCurleyとMoe(3バカ大将)だったとしたらどうでしょう。この場合、タイトにプレイしないことが重要となります。微妙な手でも勝負に参加した方がよいでしょう。理由は簡単です。トーナメントの最初の数時間で3バカ大将はテーブルのより強いプレイヤーにチップを取られてしまいます。チップを勝ち取りたいなら、彼らがチップを持っているうちに彼らから取るか、後で上手いプレイヤーから勝ち取るかどちらがいいでしょうか。もちろん3バカ大将からに決まっています。

後ろからレイズされた場合の対応


 コールやレイズで入ったときに、他のプレイヤーからリレイズされたらどうしましょうか。この問に簡単には答えられませんが、どうプレイするかを決めるにあたって、重視しなければならない多くの論点があります。すべて(またはほとんどの)論点が同じ方向を示しているときは、決断も簡単に下せます。論点ごとに違う方向を指し示している場合は、難しい決断を下さなければならなくなります。

 さて、リレイズされた場合どのような事項を考慮しなければならないか見ていきましょう。

1 自分のハンド

 価値に見合ったハンドで勝負に参加しているか。微妙なハンドとポジションでコールやレイズしていないか。

2 何人勝負に参加しているか

 一人に対してのみ行われたレイズは、2人以上に対して行われたレイズより重いものではありません。少なくとも4つの異なる状況があり、それぞれ別個に検討する必要があります。(1)自分がブラインドにコールした場合。あとから行われたレイズは、相手がそれなりのハンドを持っていることを意味します。(2)レイズしていた場合。リレイズはより強いハンドを持っていることを示しています。(3)誰かがコールしているときにあなたがレイズした場合。後ろからリレイズしてきたプレイヤーはもっと強いハンドを持っていることを示しています。(4)あなたがリレイズしていた場合。後ろからさらにレイズしてきたプレイヤーはとんでもないハンドを持っています。

3 まだアクションしていないプレイヤーは何人いるか

 ボタンやブラインドのリレイズは、単にブラインドをスチールするためかブラインドを守ろうとしただけのものである可能性もあります。アーリーやミドルポジションからのリレイズは、後ろに何人もアクションを待っているプレイヤーがいるので、レイザーがより強いハンドを持っていることを意味します。

4  フロップ後リレイザーよりいいポジションにいるか

 リレイザーがブラインドの場合、フロップ後は自分の方がいいポジションでプレイできることになります。リレイザーよりいいポジションにいる場合は、そうでない場合より弱いハンドでコールできるでしょう。

5 ポットオッズはどうか

 アクションを決める前にポットオッズを計算しましょう。ポットオッズがいい場合は、悪い場合より、勝負に参加する価値があります。

6 リレイザーはどの程度アグレッシブか

 タイトなプレイヤーのリレイズは、ルースなプレイヤーのリレイズより幾分リスペクトしなければなりません。しかし、それほどこの分析を突きつめる必要はありません。アグレッシブなプレイヤーや超アグレッシブなプレイヤーの多くは誰も参加していないポットをスチールしようとしますが、一方、リレイズについては、極めてノーマルで健全なことが多いです。弱いハンドでリレイズしている確信が得られるまでは、このケースに該当していると早計に判断してはなりません。

7 トーナメントの状況はどうか

 トーナメント序盤だったり、自分もリレイザーもブラインドやアンティと比べてチップをたくさん持っている場合には、よりタイトにプレイした方がよいでしょう。トーナメントからさっさと脱落してしまうような状況に巻き込まれるのはできるだけ避けた方が無難です。持ちチップ量が少なくなってブラインドがきつくなってくれば、大勝負に臨む必要性も増してくるでしょう。

 これらが重要視すべき事項です。いくつかの例を題材に意思決定を実践してみましょう。

Ex1 9人テーブルで、ブラインドは100−200、アンティ25でポットは525スタート。あなたは5番目のポジションで14000のチップを持っています。他のプレイヤーのチップは、6000〜17000です。最初の4人はフォールドしてきました。これまでいいハンドが何度来ていて、直近に複数回ポットを取っています。ハンドはT♥T♦です。600にレイズしてポットを1125にしました。BBまでフォールドで、12000持ちでアグレッシブなBBが1200にリレイズしました。ポットは2125です。フォールドすべきでしょうか、コールでしょうか、それともレイズでしょうか?

<解答>
 先ほどの基準に照らして検討しましょう。

  1. 持っているハンドは、非常にいいです。TTはトップフォーペア以外には不利になりません。 ○
  2. リレイズは、最後にアクションするプレイヤーによってされました。他に勝負に参加しているプレイヤーはいません。 ○
  3. フロップ後もリレイザーよりいいポジションにいます。 ○
  4. コールには600が必要ですが、ポットには2125あります。ポットオッズは、3.5:1なので、◎
  5. リレイザーはアグレッシブで、あなたのこれまでのプレイからみるとスチールをしようしていると思われている可能性が高いです。 ○
  6. あなたもリレイザーも多くのチップを持っています。△〜○

 
 したがって、最初の判断は極めて簡単なものになります。ほとんどの要素が○なので、プレイすべきとなります。次に実際にしなければならない決定はもっと難しいものですが、それは、コールするかリレイズするかというものです。

 まず第一に、ほとんどすべての要素が○なので、リレイズするのも容易だと思うかもしれません。しかし、この場合はそうではありません。TTは、3回目のレイズをできるほど強いハンドではなく、このハンドをどのようにプレイするかはフロップによります。フロップでオーバーカードが複数出てきた場合、不利です。ローカードが出た場合は、有利です。判断はポジションとチップの量に基づいて決定しましょう。ポジションが悪いならフォールドしますが、ポジションがいい場合はスローにプレイしてポジション上の優位を活用します。

 チップの量も決断に影響します。トーナメント序盤なら時間もまだあります。この状況では、JJやTTのようなハンドは、2枚のオーバーカードとじゃんけん勝負になりがちなので、ハンドの価値も若干落ちてきます。そのため、よりスローにプレイする必要が出てくるのです。ポジション及びチップの量の双方を勘案して、この状況では、コールすることをお勧めします。

Ex2 9人テーブルで、ブラインドは100−200、アンティ25でポットは525スタート。あなたは3番目のポジションで14000のチップを持っています。他のプレイヤーのチップは、何人かはあなたより多いチップを持っていますが、ほとんどは少ないチップ量です。ハンドはAcTcです。1番目と2番目のプレイヤーはフォールド。あなたはコールします。4番目はフォールドですが、10000のチップを持った5番目のプレイヤーが1000にレイズしました。彼はテーブルに来たばかりでどういうプレイヤーか分かりません。あなたはアグレッシブにプレイしていて直近の勝負で小さいポットをいくつか取っています。他のプレイヤーは全員フォールドです。ポットは1725で、コールは800です。どうしますか?

<解答>
 先ほどの基準に照らして検討しましょう。

  1. 持っているハンドは、ATsなので3番目のポジションから参加するには幾分弱いハンドです。コールしたのは若干はしゃぎすぎでした。 ×
  2. レイザーのあとにはまだ4人もアクションするプレイヤーがいました。かなり強いハンドを持っていると思われます。 ×
  3. フロップ後もポジションが悪いです。 ×
  4. コールには800が必要ですが、ポットには1725あります。ポットオッズは、2:1なので若干割に合います。△
  5. レイザーについての情報がありません。相手もあなたのことをよく知りません。これまであなたがアグレッシブだったことも知りませんし、多分彼はあなたのことはタイトなプレイヤーだと思っているでしょう。したがって彼はあなたのハンドを実際よりいいハンドだと考えた上でレイズしていると思われます。 ×

ほとんどすべての要素が×なので、フォールドしましょう。
 

((3)につづく)