ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

 Doyle Brunsonのプリフロップ戦略と打ちまわし(1)

 Doyle Brunsonの"Super System2"の"No-Limit Hold'em"章の中からプリフロップ戦略と打ち回しについて書かれている部分を紹介します。

特定のハンドのプレイの仕方

 よくプレイの仕方について議論となるいくつかのハンドについて、どうプレイすべきかアドバイスしましょう。これから紹介するのは私Doyle Brunsonのプレイ方法ですが、ポーカーをプレイする際には、決してワンパターンになってはいけません。私はいつもプレイの仕方を変えていますし、できるだけぐちゃぐちゃにするようにしています。どのハンドについても同じようにプレイしたりはしませんし、何度も何度も同じルーティーンを繰り返すコンピュータプログラムのようには絶対にプレイしません。いつも一緒にプレイしている上級プレイヤーは、もしも私のプレイにパターンがあれば、簡単にそれを察知してしまうでしょう。そのため、私は同じプレイヤーに対して同じポジションから同じハンドで同じプレイをするようなことは決してありません。ゲームの間、いつもペースを変えるようにしています。

 しかしながら、読者のみなさんにとっては、特定のハンドについて私の薦めるプレイ方法は、相手があなたのプレイスタイルを知るまでは非常に役に立つものになるでしょう。相手のプレイヤーはあなたのプレイスタイルを察知したら、ギアを換えて継続的にアップダウンを繰り返してパターンを気づかせないようにしましょう。
 
 次のとおり、4つのカテゴリに分けてプレイ方法を検討します。

  1. ペア
  2. 低いコネクタ
  3. ボーダーラインのハンド
  4. ゴミ手

 ポケットペアがきたときのプレイ方法を最初に検討しましょう。このカテゴリは、さらに次の3つのカテゴリに分けられます。
   a.ビッグペア(AAとKK)とビッグスリック(AK)
   b.QQ
   c.JJから22                                    

 ここでは、AKをポケットAやポケットKと同じグループにしましたが、AKがとても強いハンドだからです。私は、AKはAAやKKより好きです。これからそれぞれのハンドについて、アーリーポジション(最初の3人)、ミドルポジション(次の3人)、レイトポジション(最後の3人)からどのようにプレイすべきか検討します。特に断らない限り、中くらいのアンティのゲームを想定しています。


(1)AAとKK

プリフロップでどうするか

 <アーリーポジション>

 アーリーポジションでAAやKKが来た場合、プリフロップでは単にコールして、誰かがレイズしてくれるのを期待します。レイズされた場合にはリレイズします。

 <ミドルポジション>

 ミドルポジションでは、誰もリンプインしていない場合には、アーリーポジションと同じようにリンプインします。誰かがリンプインしている場合には、ポットサイズのレイズをします。

 <レイトポジション>

 レイトポジションでは、レイズして、誰かがついてきてくれたり、スロープレイしているプレイヤーがリレイズしてくれるのを期待します。リレイズされた場合には、もちろんリリレイズしますが、その後の行動は状況応じて変化します。AAやKKでリレイズして、プリフロップで持ちチップの半分をポットに入れてしまった場合には、もちろんフロップでは何が来ようとオールインします。何も私を止められるものはありません。相手のプレイヤーがフロップで何もしなくても、私は自分からオールインするでしょう。なぜなら、私を出し抜く方法はいくらでもありますしそうなりたくないからです。これらのビッグペアで負けた場合、自分のチップをすべてなくしてしまっても仕方ないでしょう。 

 反対に、めったいにないことですが、レイズされた場合にフロップでKKをフォールドする状況もありえます。KKはフォールドするのは難しいハンドですが、AAでなければプレイしないような本当にタイトなプレイヤーがオールインしてきた場合は、KKでも降りられるでしょう。もちろん、相手のプレイヤーがそういうタイトプレイヤーだということをはっきりと分かっていなければなりません。このようなめったにない決断をする一つの方法は、相手の立場に立って考えることです。「自分が彼だったら、QQ以下の手でリレイズするだろうか」などと自分に問いかけ、答えがNoならば、KKを投げ捨てます。

 次に、ビッグペアをフロップでどうプレイするかに移ります。ですが、まず初めにKKを持っているときにフロップでAが一枚出た場合の対処について検討しましょう。相手のプレイヤーがAを持っているなら、勝負はそこで終わりです。そうでなければKKがベストハンドです。これに特に関連するホールデムの確率が二つあります。
 (1)9人参加のゲームにおいて、KKを持っている場合、誰もAを持っていない確率は約20%。逆にいうと、80%の確率で誰かがAを持っている。
 (2)どのプレイヤーもKKより低いペアでないハンドを持っている場合、Aがフロップに出る確率は18%。

フロップ

 ハンドの如何にかかわらず、フロップは、最も重要な決断をする場所です。勝負のキーポイントです。多かれ少なかれフロップ後はありふれた展開になります。

 フロップで何も役に立つものがなかった場合のプレイ

 もちろん、プリフロップでも相手を図るでしょうが、フロップは、相手が何を持っているか、コールされた場合には、ストレートやフラッシュなどのドローを持っているかどうかを判断するよりよいタイミングです。私は、アーリーポジションでフロップでストレートやフラッシュが完成しうるような場合では、AAやKKを非常に慎重にプレイします。2人以上参加しているときには特にです。自分の後にコールしたプレイヤーは確実に何か持っています。そのような場合は、負けるか、ベットしたとしても小さなポットが取れる程度でしょう。そのため、アーリーポジションではフロップでストレートやフラッシュになる3枚が出た場合ベットすべきではないということになります。したがって、このような場合は、最初はとてもスローにプレイしてチェックするのが通常です。

 レイトポジションにいる場合は、一度だけベットします。コールされた場合、直ちに防御モードに切り替えます。ストレートやフラッシュになるフロップなら本当に注意する必要があります。

 ストレートになりうるフロップは、ビッグペアでプレイする方法に大きな影響を及ぼします。987、T98、JT9が出てきて、他に2人のプレイヤーが参加している場合、私はすぐにその勝負をあきらめます。どんなカードを2人が持っていても、何らかの形でそのフロップにフィットする可能性が高いからです。すでに私を打ち負かすハンドを持っているか、ドローハンドを持っているのかどちらかですから。

 フロップがT98で相手がQJを持っていた場合、既にストレートができています。JTを持っている場合、トップペアとオープンエンドストレートドローができています。7、T、J、Qのどれかが出れば私を負かすことができ、13アウツでまだ2回チャンスがあるのです。この段階ではまだ私のハンドと五分五分ですが、相手は、事実ほとんど同額の掛け金で私を負かすことができ、残念ながら私はブレーキをかけなければならなくなります。そのような状況でも、いつも勝負をあきらめるわけではなく、単に極めて慎重にプレイするだけです。突進はしませんが、ポットを勝ち取るよう全力をつくします。

 JT2のように単にJとTが落ちただけなら、そのような大きな数の組み合わせは、相手にも何らかの役を与えた可能性が高いので、AAでアグレッシブにプレイします。例えば、KQならオープンエンドストレートドローですし、AKなら2枚のオーバーカードとインサイドストレートドローになります。AJ、KJ、QJ、AT、QT、KTならワンペアができています。というわけで、そのような状況でAAならアグレッシブにプレイすることになります。相手のプレイヤーがどのようなプレイヤーか知っているのであれば、相手が何を持っているかより正確に推測できるでしょう。論理的に相手のハンドを推測しなければなりません。

 フロップで3枚フラッシュがでても、3枚ストレートのときほど疑り深くはなりません。3枚フラッシュの場合、自分を負かすことのできるハンドはそれほど多くないからです。ペアとフラッシュドローを持っている可能性はありますが。

 最初にすることは、自分のAAとKKがボードにマッチしているかどうかの確認です。3枚ハートが出ているときに、ハートのAを持っている場合、アグレッシブにプレイします。そうでなければ若干慎重にプレイします。

 ハートのAを持っていてフロップではアグレッシブにプレイします。コールされた場合でもかなり有利な状況です。ナッツフラッシュドローがどこにあるか知っているのですから。これはノーリミットホールデムでは最も重要な情報の一つです。ナッツフラッシュにならなくても賭けたチップが無駄になることはないでしょう。

 例えば、ボードにペアが出ている場合、相手がフルハウスを持っている可能性があるので、フラッシュドローになりたくないでしょう。同様に誰かがフラッシュを持っている場合ストレートドローにはなりたくないと思うはずです。3枚フラッシュが出ていてオープンエンドストレートドローの場合、それはストレートドローではありません。さっさとフォールドしましょう。トッププレイヤーは誰でもチップが完全に死んでしまうことを避けようと努力しています。

 ペアともう一枚ラグ*1が出ていて自分がAAとKKを持っている場合には、アーリーポジションからでもベットします。コールされたときには、それからは注意深くプレイすることになります。ターンカードではチェックをして、相手がベットしてきた場合には、コールするかフォールドするか相手の印象などによって決めます。

 例えば、フロップが662で、ベットしてコールされた場合、相手が何かしらのハンドを持っていることが分かります。7から10までのポケットペアを持っているか、6のスリーカードを持っているか2のセット(フルハウス)を持っていることが考えられます。したがって、相当注意深くプレイする必要があります。

 自分より前のポジションに何人かのプレイヤーが参加していて、フロップで6のスリーカードができた場合、スリーカードを持っているプレイヤーは、多分チェックで回してくるでしょう。こういう状況ではほとんどのプレイヤーがチェックでレイザーまで回すでしょう。しかし、みなさんご存知のとおり、これは誤ったプレイ方法です。
 例えば、772のようなストレートドローにならないフロップで私までチェックで回ってきたなら、私ももちろんチェックで回してフリーカードを手にします。これには二つの理由があります。
 (1)相手がその時点で大したハンドを持っていなければ、もう1枚相手にカードを与えることでプレイを続けてもらいたいから。 例えば、ターンがJやQだった場合、相手にペアができるかもしれません。
 (2)相手が7を持っているときに、自分が破産する可能性を消したいから。

 しかし、フロップが662だった場合にはベットします。なぜなら、3、4、5が落ちた場合、誰かがストレートを作る可能性が出てくるからです。要するに、フリーカードによって自分が負けそうなときはフリーカードは与えないということです。ストレートドローやフラッシュドローになっていそうなボードのときには、相手にフリーカードを与えてはなりません。

 66Kのフロップのときに自分がAAを持っていてチェックで回ってきたら、自分もチェックします。Kのペアを持っているプレイヤーは、チェックで回ったことによって自分がベストハンドを持っていると思い、ターンではベットしてくるでしょう。さらに相手が6を持っていた場合、損失を最小限に食い止めることができます。フロップが665だったときは、ストレートドローの可能性があるので、若干状況が異なります。

 要約すると、自分がAAやKKを持っているときに、大きなポットを取るためにプレイするため、自分が好ましいと思う状況が訪れるまでずっと待つということです。自分がベストハンドを持っている可能性が低いときやかなり不利な状況にあるときは、ビッグポットを追い求めてはいけません。
 
 一般的に、フロップで大きなペアを持っているときは、レイトポジションではアーリーポジションよりアグレッシブにプレイするでしょう。例えば、6のセットのようなナッツ*2を持っているプレイヤーがチェックしている可能性も認識しておかないといけませんが、心配する必要はありません。「レイズされるのが怖くてベットできないよ」と言う人もいますが、レイズされることを心配してはいけません。まっすぐにプレイしましょう。事が起これば、起こってから心配すればいいのです。橋に到達していないのに、橋を渡ろうとしてはいけません。 
 
 いつも安全にプレイしていてはポーカーで勝つことはできません。リスクを取る必要があり、ギャンブルもしなければなりません。アグレッシブにプレイするためにはアグレッシブにならなければなりません。それが私のポーカーのプレイスタイルであり、勝利のスタイルでもあります。

 ここで、私のポーカー哲学をもう一度言っておきます。多くの場合、私はAAやKKをアグレッシブにプレイはしませんが、スロープレイはやりません。慎重にプレイすると言うことです。これは私の通常のプレイスタイルと正反対でほとんどの人が採用するプレイスタイルでしょう。KKはめったに来ないので、KKが来たときには大きなポットを取りたいと感じる人がほとんどでしょう。したがって、KKが来たときにはアグレッシブにプレイする人が多いです。この考え方は普通は間違っています。実際は、AAやKKでは、小さなポットを取るか大きなポットを失うかのどちらかが起こります。

 なぜなら、相手のプレイヤーはビッグペアを打ち負かすような手が入っているかフラッシュやストレートドローでなければ大金を賭けてはこないからです。相手がドロー手の場合、私は相手がドローを引くために大金を賭けざるをえないようにします。

 AAやKKでもフロップで777やJJJのような3枚同じカードが出た場合には、スロープレイをします。しかしこれは幾分違った理由によるものです。この場合、相手に自分を追いかけるようないい手ができるのを待っているのです。したがって、チェックをするのは1回だけです。フリーカードを1枚与えてペアを作ってもらうか、ブラフをして欲しいのです。ポケットペアを持っているプレイヤーが他にいない場合、フロップで自分からベットをして大金を得るのは難しいです。

 もちろん、4カードに飛び込む危険もないことはないですが、4カードを持っているようなプレイヤーは、オールインをして教えてくれます。経験がなければなかなか分からないことですが、純粋なナッツで賭ける他の状況とほとんど変わりありません。そこを評価し判断をくださなければならないのです。

 AAやKKで大きなポットを失う状況の一つに、例えば、JT2のようにストレートやフラッシュドローになりうるフロップができる場合があります。誰かがベットしてきたら、私は大量のチップでレイズします。その場合私はポットを手に入れるでしょう。もしレイズしなければ、相手はドロー手を完成させるために投資できたことになります。私がアーリーポジションにいる場合は、最初はチェックをしてチェックレイズのチャンスを待ちます。

 チェックレイズにコールされたら、相手はストレートやフラッシュドローだと判断します。もちろんターンも意味のないカードならベットします。しかし、相手が幸運にも自分を打ち負かすハンドを持っている可能性もあるので、慎重に判断しなければなりません。自分が相手の立場ならどうするか熟慮して判断します。

 ボードがT65のような完全に意味のないものだった場合、どのポジションからでもベットします。前にも言ったように、誰かがセットを作っている可能性があるからです。しかし、取り越し苦労は無用です。プリフロップで大きなレイズをしていた場合には、自分が負けるかどうかは分かります。プリフロップのレイズは強いカードを持っている証左だと優秀なポーカープレイヤーは知っています。何よりもまずしなければならないことは、レイズしたときはビッグペアを持っているんだと相手に信用を与えることです。そうすると、T65が来たときに、アーリーポジションからレイズした場合は、自分が強いハンドを持っていることを相手は信用してくれます。フロップでベットしてレイズされた場合には、もう一度回りのプレイヤーの評価を始めます。自分の相手はビッグペアを負かせるかどうか。相手が手ごわい硬いプレイヤーならセットやツーペアの可能性が高いでしょう。そこでAAやKKを降りるかどうかを決断しなければなりません。

 もちろん、相手はリレイズをして来なかったので、QQやJJを持っていて、フロップで自分を試している可能性もあります。それほど大きくないベットならコールしたくなるでしょう。次はチェックして相手がベットすることになるというのが普通です。

フロップで何かいいカードが来た場合

 フロップでセットができた場合、私は決してスロープレイはしません(一つ例外がありますが後述します)。形だけのベットをするのではなく、特に大きなベットをします。相手がフロップで何かをキャッチし、ブラフをするか、自分を降ろそうとした場合しか、大きなポットは取れないのです。

 AAを持っているときに、フロップにAが出たら、ターンでストレートができる可能性があるかどうかを考えろといいました。例えば、フロップがA♥4♦9♣のときについて検討してみましょう。Aがフロップに出て5以下の数字がフロップにあった場合には、必ず5ハイストレートドローの可能性があります。先程のフロップでは、2か5がターンで出れば、ストレートを完成させるプレイヤーがいてもおかしくありません。

 同じことがAとT以上のカードがあるフロップにも言えます。AJ6のフロップでは、K、Q、又はTがフロップに出ればAハイストレートの可能性が出てきます。また、Aハイストレートドローでなくても、6789の二枚のカードの組み合わせがある場合には、中くらいのストレートの可能性もあります。例えば、A79の場合、JT、J8、T8、T6、86、85、65と言った7つの組合せのストレートドローの可能性があります。

 エースがフロップで出た場合でもこれらのことは常に念頭においておくべきです。ストレートを完成させたプレイヤーがいるかもしれないというのは、今そこにある危機です。

 したがって、フロップでAのセットができた場合、直ちに大きなベットをして、インサイドストレートドローのプレイヤーが安く次のカードを見ることを避けなければなりません。

 しかし、Kのセットができた場合には、ストレートドローやフラッシュドローがない限り、フリーカードを相手に与えるという手も取りえます。例えば、K82がフロップに落ちた場合、Aか8か2が落ちるまでは、ナッツを持っていることになるので、チェックすることもありえます。現実的には4カードを恐れる必要はないので、ターンで8か2をヒットするプレイヤーがいることを祈りましょう。

 まれにフロップでAのフォーカードができることもありますが、チェックで最後まで回って小さなポットを取ることになります。幸運にも誰かがブラフしてくることもあります。そのときはとてもスローにプレイして最後までコールしていって最後にはレイズしてポットを取りましょう。

 ほとんど自動的にチェックをしなければならないシチュエーションがもう一つあります。フロップで大きなフルハウスができた場合です。例えば、AAでフロップがA33だった場合やKKでK77の場合です。ビッグフルを持っている場合、非常に有利な立場にあるので、チェックしてフリーカードを相手に渡すことができます。フロップでチェックしてターンでベットしたとき、他のプレイヤーの誰かが何かヒットしていることを祈りましょう。

 強いハンドを持っていて他のプレイヤーにはほとんど負けない可能性が高いときには、次の二つの理由からスロープレイをすべきです。
(1)相手にブラフをさせるため
(2)相手がブラフしなかった場合、何かしら相手にヒットさせるため。

 AAやKKが来たときで、フロップでストレートやフラッシュドローになるときもあります。KKを持っているときにQJTのフロップだったときを除き、ほとんどいつもインサイドストレートドローです。フロップでストレートドローになった場合、私は慎重にハンドを分析します。自分がストレートドローになるようなフロップだと、他のプレイヤーは容易にツーペアを作れることになるからです。ただし、ダイヤのAを持っているときに、フロップがすべてダイヤだった場合などは、ビッグチャンスです。アグレッシブにベットをし、喜んでオールインします。

 フロップは、事実上ホールデムというゲームのすべてだと認識しておかなければなりません。下さなければならない決断のほとんどがそこにあります。ターンやリバーでのプレイは、比較的基本的なものになります。

 例えば、フロップで相手のハンドを推測してプレイするわけですが、相手がクラブのフラッシュドローだと思えばベットして、相手にそれ相応のコストを支払わせなければなりません。ターンにクラブが来なければ、またベットします。もちろん、クラブが来て相手がフラッシュを完成させたと思えば、チェックします。負けたと思えばチェックしますし、ドローだと思えばベットする、ただそれだけのことです。

 リバーでも相手がドローを完成させられなかったと思えば、ベットしない理由など何もないです。ハンドを高く掲げるか、チェックをして相手にブラフをするチャンスを与えるかどちらかです。

 これがノーリミットホールデムの概要ですが、実際のゲームはもう少し複雑です。何度も繰り返し言いますが、同じハンドで同じプレイを繰り返すようなことはしません。状況に応じすべてのハンドを違うようにプレイします。一般的な基準はこれまで紹介したとおりです。しかし時には自分自身でさえその状況にならなければ自分がどうプレイするか分からないこともあります。何かしらの直感や印象があった場合には、それに従ってプレイするのです。

 例えば、フロップで3枚同じカードが出た場合にAAでチェックすると言いました。ターンで大きなベットをしたり、自分のベットにオールインしてきたプレイヤーがいたら、私は多分オールインするでしょう。例えば、20,000ドルのポットがあって、自分の持ちチップが70,000ドルとします。相手は20,000ドル持っていてオールインして来たとすると、相手をルースプレイヤーだと知っていたらコールしてツケを払わせるでしょう。

 しかし、相手が70,000ドル持っていてオーバーベットのオールインをしてきた場合には、どうするか分かりません。そのときは直感に従います。まず第一に、自分のハンドを見ます。そして相手に近づいてよく見ます。相手が真に手ごわいプレイヤーなら何ら感情を表しません。感情が読めれば、相手がフォーカードを持っているのかどうかの判断をします。いずれにしても、自分の直感にしたがって判断します。

ターンとリバー

 前に言ったとおり、ターンで何も役に立たないカードが来てストレートもフラッシュも完成していなさそうな場合は、ビッグペアを持っているのですからベットを続けなければなりません。相手がドローをもう一度引きに行こうとするのなら、それに相応しいツケを払わせなければなりません。

 フロップでセットになっている場合は、相手がターンでストレートが完成していそうな場合であっても、ベットを続けなければなりません。どんなストレートができているか、またそもそもストレートができているか分からないのですから、そんなことは心配する必要はありません。ストレートなんか無視してベットを続ければよいのです。

 しかし、ターンで3枚目のフラッシュカードが出た場合には、チェックしましょう。誰かがベットしたら、多分負けてるだろうなあと思いながらコールして、フルハウスを引きに行きます。負けているかどうか分からないので、自分がより強い役を作れる可能性があれば、幾分大きいベットに対してもコールします。

 この時点で、相手のプレイヤーがオールインしてきた場合には、確実にフラッシュを引いたと考えます。コールするかどうかは、単純に数学的な問題です。残っている45枚のカードのうち10枚がフルハウス以上を作るので、勝率は、22.2%程度あります。したがって、ポットオッズがあえば(例えば、ベットの100/22.2=4.5倍以上のポットがある場合)、コールすることになりますし、そうでなければフォールドします。

 もちろん、この計算式は、相手がフラッシュを引いたことがはっきり分かっているときでなければ使えません。相手が2番目に強いセットや他の手(ツーペアなど)を作ったと思うのであれば、先程よりポットオッズが悪くてもコールできます。

 このような状況での判断は極めて重要です。結局フルハウスができなくて、ベットにコールしなければならない状況になったときなど、最終的には自分の判断にすべてを委ねることになります。

 フロップでフルハウスができたときにどうするかについて議論したとき、基本的には常にチェックすると言いました。一つだけ例外があると言いましたが、それは、フロップで2枚同じスートのカードが出ているとき、または、ストレートのカードが出ているときです。このような場合、フロップでチェックせずにベットしましょう。ドローを持っているプレイヤーにコールさせ、ドローが完成したときに致命的な損失を与えるためです。相手がフラッシュをターンで引いた場合、こちらからベットすれば相手は必ずレイズしてくるでしょうから。

 フロップでセットができたあと、ボードでペアができてフルハウスが引けた場合も全く同じようにプレイします。自分にフルハウスができてフラッシュが完成するボードになったときは、まさしく絶好のチャンスです。非常に大きなベットでも構わないのでベットしましょう。相手のプレイヤーのチップをすべて奪い取ることができます。ところで、ストレートができそうなボードの場合は、フルハウスができたとしても同じようにベットしてはいけません。なぜなら相手がナッツストレートを持っているとは限りませんし、ストレートドローかもしれませんから。このような場合は、相手にプレイを続行してもらうために、大きくベットして相手をビビらせることはさけましょう。

 フロップでセットができて、ターンやリバーでボードがペアになって、ストレートもフラッシュもありえない場合、例えば、A♠6♣J♦J♥であっても、スロープレイすべきではありません。ポットよりも大きいベットをすべきです。このような場合、相手がフロップで2番目に強いペアや3番目に強いペアを持っていて、ターンによってスリーカードができて、ビッグベットに対してもコールしてくれる可能性があるからです。その場合、大きなポットを手にすることができます。ボードのペアによってスリーカードができたプレイヤーは少なくともコールはしてくれるでしょう。自分をアグレッシブなプレイヤーだと思っている場合、強いハンドを持っている振りをしていると勘違いしてくれることもあります。

 しかしながら、フラッシュドローがフロップでできて、ターンでフラッシュにはならないボードペアができた場合、ポットよりは小さなベットをしましょう。リバーまで相手にコールしてもらい、リバーで相手にフラッシュを完成してもらうためです。

 しかし、AAやKKなどでセットができなかった場合はどうでしょうか。ターンやリバーでは注意深くプレイする必要があります。フロップが3枚ともブランクカードで、ターンやリバーでボードペアができた場合、私なら間違いなく消極的にプレイします。フロップでペアができた場合と状況が異なります。フロップのあとでペアができた場合、相手にいい手ができた可能性は極めて高いです。相手は既にフロップでコールしている訳ですから、何かフロップで当たっている可能性が高いわけです。そのような場合、極めて慎重にプレイする必要があります。

 ターンまでブランクカードでリバーでボードペアができた場合も若干違った状況になります。どうプレイするかは、どのカードがペアになったか、フロップやターンでベットをしたかどうかで変わります。トップカードや二番目に高いカードがペアになった場合、負けている可能性が高いです。フロップとターンでベットしていて、3番目か4番目に高いカードがペアになった場合は、それほど心配する必要はありません。

 フロップが885でターンやリバーで8が落ちた場合も全く心配する必要はありません。4カードなど心配しても無駄です。3番目の8が出るまでは、スリーカードを相手が持っている可能性はありますが、相手は8よりも大きいポケットペアを持っているという可能性が高いです。

 リバーで4枚目のフラッシュやストレートカードが出て、自分が何も持っていない場合には、本当にきつい状況になります。相手が何のドローでついてきていたのか、慎重に判断する必要があります。このような状況ではベットすべきではありません。相手がチェックした場合は自分もチェックして、自分が最初のアクションを取る番であれば、チェックしましょう。相手にベットされたら慎重に判断すべきです。

 例えば、タイトプレイヤーがプリフロップでレイズしてきて、相手が大きなポケットペアを持っていると考えたとします。自分がT7sで、相手がAAのとき、フロップが765で、ターンが2、リバーが4だった場合、相手はフロップではベットして、自分はコールします。ターンは2なので相手は引き続きベットしてきます。自分がベストハンドを持っているとは思いませんが、リバーが3、4、8、9だった場合にブラフのチャンスがあるので、コールします。この場合、リバーが4なので、ストレートを引いた振りしてベットをすれば、相手は大抵降りることになります。
 
 他にもリバーでTや7をヒットした場合にも勝つチャンスはあります。このような場合、大きなポットを取れる可能性があるので、自分のターンでのコールも正当化されることになります。私はターンやリバーでこのようなギャンブルを何回も繰り返してきました。タイトなプレイヤーは、たった1枚のカードで負けてしまうような場合に自分のすべてのチップを危険にさらしたりはしないので、このようなギャンブルは割りに合うものになります。

 このような状況でコールするのは、タイトなプレイヤーだけでなくてすべてのプレイヤーにとって厳しいプレイです。しかし、相手がどのようなプレイヤーか知っている場合には、より簡単にコールできます。フラッシュやストレートがターンやリバーでできた場合、すべてのプレイを再構成して、相手のプレイヤーがどういう種類のプレイヤーかを判断しなければなりません。例えば、フロップで小さなペアだった場合、ターンでフラッシュやストレートドローができて、リバーで運よく完成してしまったということもありえます。

 AAやKKが来た場合、自分の役に立たないカードしかボードに出てこなかったら、本当にたくさんの判断をしなければなりません。フロップやターンで相手がどのようなドローを作ったと感じたか立ち戻って考えなければなりません。リバーでドローを完成させたと考えたら、チェックしなければなりません。相手がリバーで引けなかったと思っていても自分のアクションが先ならチェックした方が無難でしょう。しかし、この場合は、相手にブラフをさせるためです。自分のアクションがあとで、相手がチェックして来た場合も、自分の判断が間違っていて大損失を被ることを避けるため、チェックで終えた方がよいでしょう。ベットしたとしても、相手はドローを完成させたときしかコールして来ないので、意味がないからです。判断を間違っていたとき、レイズされることになってしまいます。

(2)AK

プリフロップ

 私はAAやKKよりAKが好きだと言いましたが、AKは、次の2点でAA・KKよりすぐれたハンドだと言えます。
 (1)AKで役ができたときには、獲得するチップが多くなる。
 (2)AKで何も役ができなかったときには、失うチップも少なくなる。 

 AKは、ドロータイプのハンドなので、AAやKKのようなすでに出来上がったハンドと比べて、より多くのチップを獲得できる可能性があります。というのも、AKで何もヒットしなかった場合、何も役ができていないので、簡単にフォールドすることができます。AAやKKのときのように何かに固執する必要もありません。このように、AKでは、失うお金はより少なくなります。
 
 さらに、AKでAかKがフロップでヒットした場合で相手がコネクターを持っている場合、AAやKKを持っている場合と比べて相手がストレートを完成させるのがより難しくなります。例えば、AAを持っていて、相手が76を持っていてフロップが985だった場合や、ペアやドローなど何か相手の役に立つフロップが来たとします。この場合ターンでも相手の役がより強くなる可能性が高いです。一方、AKを持っていて相手が76だった場合、フロップがA98だったとします。この場合、1枚は自分のペアとなるカードなので、相手にはまだ何も役はできていません。(AJTやKJTのような例外もあります。)

<スーティッドとオフスート>
 AKについては、スーティッドだろうがオフスートだろうが同じようにプレイできます。しかし、AKsはAKoよりもより価値があり、若干強い手であると言うことは認識しておきましょう。
 どんなハンドでもスーティッドはオフスートよりも強いハンドですが、AKの場合は特にナッツフラッシュを作ることができるので強力になります。AKsとAKoのもう一つの大きな違いは、AKsは3枚同じスートのカードが出てくればフラッシュができますが、AKoは4枚いるということ、またKの方がフラッシュになった場合には、それはナッツフラッシュではないということを覚えておかなければなりません。

<柔軟性>
 AKがAAやKKより柔軟にプレイできるのは、AKは先頭を切ってプレイすることもできるし、スロープレイもできるためです。AKは、どのポジションからも合理的なサイズのベットをすることができます。後で説明しますが、プリフロップでオールインすることもできます。

<アーリーポジションでのプレイ>
 特にアーリーポジションでは、レイズします。リレイズされた場合にはコールしますが、実際にはAKでレイズにコールするのは厳しいです。

<ミドルポジション>
 ミドルポジションではコールして、少なくとも2人以上のプレイヤーとプレイできるようにします。

<レイトポジション>
 レイトポジション特にボタンではレイズします。

<オールイン>
 ときには、AKでオールインすることもあります。アーリーポジションでリンプインしているときに、1人コールして、ボタンのプレイヤーがレイズした場合、そのボタンのプレイヤーはスチールをしていると考えて、オールインすることもあります。
 他には、ボタンで3人か4人のプレイヤーがすでにリンプインしている場合、オールインしてポットを取りに行きます。この時点でコールされた場合には、ポケットペアに対してですら若干不利だということは分かっています。

フロップ

 フロップでAKに意味のあるカードが何も来なかった場合、フロップで何か相手にいいカードが来たかどうかにかかわらず、同じようにプレイします。例えば、3枚のブランクカードが来たり、フロップがペアになったり、3枚ストレートやフラッシュになった場合、AKをシンプルにプレイします。1つの例外を除き次のようにプレイするのです。
 (1)最初にアクションする順番が来たり、自分がプリフロップでレイズしていた場合には、どのポジションからでもベットします。
 (2)AKでコールしていた場合には、チェックで回します。
 (3)先に誰かにベットされた場合には、フォールドします。

 私はほとんどいつもこのようにプレイします。なぜなら、プリフロップでベットしたりレイズしたりするのは、自分のハンドは強いものだと周りにしめすためにやっているからです。したがって、フロップでは9割方何が来ようともベットします。

 このプレイ方法は、AAやKKでのプレイとかなり異なっているとお思いでしょう。アーリーポジションでこれらのペアを持っている場合、フロップで3枚ストレートや3枚フラッシュが来た場合はチェックするといいました。このような状況では激しく警報ベルが鳴ってベットするなと言っているからです。しかし、ペアを持っているのではなくブラフをする場合には、チェックをしても勝てる可能性はないのでもう1ベットする必要があります。

 私がそうする理由の一つには、AKでベットして誰かにコールやレイズされた場合には、もうそれ以上ベットしないと決めているということにあります。AAやKKで相手にレイズされた場合には、難しい決断を下す必要が出てきます。しかし、何も持っていないときはレイズされればすぐにフォールドできるので、自信を持ってAKでベットすることができます。そういうわけで、AAやKKよりAKの方が、大きくチップを減らす可能性が少ないということが分かるでしょう。

 フロップで全く役に立たないカードばかりが出てきて、それでもプレイを続行しようとするときは、ポットと同じくらいの量をベットします。しかしながら、いつものごとく例外もあります。めったにないことですが、AAやKKと同じ哲学に立ち戻ることもあります。例えば、J♥T♥9♥が落ちた場合、決してブラフはしません。スーティッドが2枚だけであっても、ベットするようなことはしないでしょう。誰か何かしらのハンドを持っているに違いないからです。

 このことは、フロップで90%の確率でベットするけれども、プリフロップで大きくベットしたときにはそうとは限らないと言った理由にもつながります。誰かが何かしらのハンドを作っていそうなフロップでブラフをすることは、めったに成功しません。あっさりと諦めましょう。

 フロップでAかKをキャッチした場合、どのポジションからでもベットします。チェックレイズするのは、自分がミドルポジションでプリフロップでコールして、プリフロップでレイザーが自分よりあとにいたときだけです。フロップがどのようになっているかにもよりますが、チェックをした後、レイザーがフロップでもレイズして来た場合には、リレイズオールインをするかフォールドするか考えます。オールインするためには、相手が何のドローハンドを持っているかを考えなければなりません。例えばフロップがA♣T♥9♥だった場合、相手はフラッシュドローかストレートドローの可能性が高いのでオールインします。もちろん相手がセットの可能性もありますが、そのような場合相手の方が幸運にも理想的な状況になったということでしょう。相手がストレートドローかフラッシュドロー又はその双方、又は幸運にもセットができた場合には、中途半端なことでできることは何もありません。オールインして相手にそれ相応の負担を強いるだけです。

 一方、K♥8♠2♦のようなフロップで相手がレイズしてきた場合には、相手はセットを引いている可能性が極めて高いので、AKでもフォールドします。

 フロップでAやKが2枚出てスリーカードができて、もう一枚のカードがストレートにもフラッシュにもならないような場合には、チェックレイズするかもしれません。ですが、自分からポットを多くしたい場合には、チェックレイズしないかもしれません。ストレートやフラッシュのような役が次のカードでも完成できないような場合には、AやKのスリーカードは極めて強いハンドなので、1枚フリーカードを与えて、相手がターンで何かできることを期待します。しかし、フリーカードを与えるのは、自分がレイトポジションの場合だけです。自分が最初にアクションを行わなければならない場合には、ベットしてポットを大きくします。
 フロップでAKのツーペアができたときも、スリーカードと同じようにプレイして問題ありません。

 絶対に覚えておかなければならないことは、フロップでドローができていそうな場合には、決してチェックしてはならず、ベットしなければならないということです。めったにないケースですが、フロップで4カードができた場合には、チェックするしかありません。ベットして相手が幸運にもQのペアやJのペアを持っている場合には大きなポットを獲得できるかもしれません。しかし、現実的には、チェックして、T、J、Qがターンに落ちて相手がペア(フルハウス)を作ることを期待します。

 フロップがQJTでナッツストレートができた場合には、プリフロップでレイズしている場合には、ベットします。ただし、このときだけは、通常のベットではなく、異常に大きくベットします。フロップで誰かが小さなストレートやスリーカードやツーペアやストレートドローを引いたような場合は、ポット以上のベットをします。これらの手を持っているようなプレイヤーは、オールインするのが大半でしょうが、私はナッツストレートを持っているので彼らはほとんど死んだも同然です。
 AKでプリフロップでコールしたとしていたとも、スロープレイはしません。フロップでのレイザーがQJTで何かしらの役を作ったと思う場合は、レイズします。多分、相手はAAやKKかセットを持っているのでしょう。そのようなプレイヤーは必ずリバーまでついてくるので、彼らのチップのすべてを取ることができるでしょう。

 フロップがJT2の場合は、インサイドストレートドローになって2枚のオーバーカードを持つことになりますが、合理的なサイズのベットにはコールします。この場合は、AやKよりもQを引きに行きます。なぜならAやKを引いたとしても、他の誰かがストレートやツーペアを完成させる可能性があるからです。

 しかし、フロップでAKsがフラッシュドローになった場合、AAとKKを除きどのようなペアよりも優位に立っていることになります。もちろんこの場合にはベットしてポットを大きくしますし、実際にフラッシュを引いたときもベットします。この場合相手のプレイヤーがフロップで何かいい手を引いているとは思えないので、チェックレイズはしません。しかし、ワンペアでコールしたり小さなフラッシュを引いたりする可能性もあります。その場合、私のことをアグレッシブなプレイヤーだと思っている相手は、自分はフラッシュドローだと思ってたかだかワンペアでもコールしてくるでしょう。

ターンとリバー

 AKを持っていてフロップでペアができた場合、ターンやリバーでも、AAやKKを持っているときとほとんど同じようにプレイします。相手がドローだと思うときはチェックしますし、ドローを引けなかったと思うときはベットします。

 ですが、一つだけ例外があって、相手が自分より少しだけ悪い手を持っていると思った場合には、AKで最後までベットを続けます。例えば、2人ともAやKのペアを持っているが相手の方がキッカーが弱いときなどです。このときは、相手がコールしそうな一番多いチップ量をベットして、コールしてくれるのを期待します。AAやKKのときと違い、相手が自分を負かすドローハンドを持っている可能性もあるので、それほど高く自分の手を売りつけようとは思いません。しかし、AKが来た場合には、相手とキッカー勝負で勝てて大きなポットを獲得する絶好のチャンスです。

 絶対に忘れてはならない重要なことは、AAやKKと違って、AKはドロー系のハンドだということです。したがって、ビッグペアのときと違って簡単にフォールドすることができるのです。

(3)QQ

  QQは、他のハンドと別のカテゴリーにしました。それは単純な理由で、QQは、特別な扱いをする必要があるからです。

 QQが来たときは、特に注意深くプレイします。どのポジションであってもそれほど強くプレイしようとはしません。いいチャンスが訪れるまでは、プリフロップでオールインしたりしません。絶好のチャンスとは、例えば、自分がボタンなどレイトポジションで4人が既にリンプインしているときなどです。そのような場合は、オールインしてチップをスチールします。

 QQでAAやKKと勝負する場合、2割くらいしか勝率がありません。AKが相手の場合には、数パーセントだけ勝率が高いです。プリフロップでオールインするプレイヤーはこれらのハンドのどれかを持っていることが多いです。したがって、QQでプリフロップオールインするのは、相当危険だということです。コールされた場合、相手は多分、AA、KK、AKを持っており、非常に不利な立場かほんの少し有利なだけかどちらかの状況に陥ります。

 もちろんQQに価値がないと言っている訳ではありません。QQは、非常に大きなハンドで普通のハンドより格段にいいハンドです。しかし、先ほど述べた理由によって、どんなポジションからでもレイズするということはしないだけです。誰も自分の前にリンプしているプレイヤーがいない場合には、どのポジションからでもレイズします。

 ミドルポジションでは、誰かがレイズしている場合には、他のペアと同様コールするにとどめます。レイトポジションでも同様です。リンパーが多いといった特殊な状況を除いてリレイズはしません。
 
 また、フロップでもセットができるまではスローにプレイします。フロップでAやKが来たら、できるだけスローにプレイすることにします。誰かにベットされたらおそらく降りるでしょう。AやKが落ちるまでは、ターンでもリバーでも、AAやKKを持っているのと同じようにプレイします。

 AやKがフロップに落ちたときに加えて、フロップでフラッシュドローができた場合にも、AAやKKとは違うプレイをします。このような場合、オールインしようとは決して思いません。フラッシュドローのプレイヤーがAやKといったオーバーカードを持っている可能性があるからです。その場合、AAやKKのときと比べて、30数%の勝率しかありません。

 このような違いを念頭において、正しい判断を下せば、QQに対するアプローチは、AAやKKのときとほとんど同じになります。実際に、他のすべてのペアも同じようにプレイできることになります。

(4)その他のペア

 JJから22までをまとめてスモールペアを呼ぶことにしますが、もちろん数字が大きければ大きいほど強いペアということになります。4のペアは、3のペアより当然強く、例えば、フロップが432だったときは、3のセットは4のセットに22回に1回しか勝てないのです。

 さらに言うと、JJ、TT、99は、他のペアよりは若干強いカテゴリに分けられます。と言うのも、これらのペアについては、フロップが出たあとでも一番強いペア(オーバーペア)である可能性が低くないからです。一方、55や66なら、フロップが出た場合少なくとも1枚はオーバーカードが出ることになります。オーバーカードが出た瞬間、スモールペアはほとんど死んだも同然で、大金を投入してはなりません。繰り返しになりますが、スモールペアと言えども、数が大きくなればなるほど強くなりますが、私はすべて同じスモールペアとして扱います。

 プリフロップでは、99以上のペアを除き、リンプインします。アーリーやミドルポジションからレイズされた場合コールします。リレイズは決してしません。スモールペアではフロップを見に行ってセットができることを期待します。

 99以上のペアのときは、アーリーからレイズされた場合、コールします。しかし、ミドルポジションやレイトポジションからレイズされた場合には、レイザーが弱いと思っていたらリレイズします。フロップでもオーバーペアである可能性が高いからです。このような場合、99以上のペアをQQと同じようにプレイし、同じ戦略を適用します。

 しかし、ごくごくまれな例外もあります。スモールペアをどのようなポジションからでもプレイする理由の一つにスロープレイすることもある無鉄砲にアグレッシブなプレイヤーではないという印象を他のプレイヤーに与えられるということがあります。また特定の相手に若干のリスペクトを与えられるということもあります。

 ご存知のとおり、プリフロップでレイズした場合には、何が来ようとも90%の確率でフロップでもベットします。したがって、99でプリフロップレイズした場合には、フロップでも90%の確率でベットします。しかし、相手が本当にいいプレイヤーの場合に例外もあります。
 
 99を持っているときにプリフロップでレイズして、相手がコールしてフロップがT23で相手がチェックした場合には、自分もチェックします。ターンでラグが来て、相手がチェックした場合、初めて自分の99がベストハンドだと確信できます。しかし、ベットはせずまたチェックします。相手が何も持っていないことは確定的なのでベットしてもコールされることはないからです。

 スモールペアの場合は、プリフロップでリレイズされたらフォールドします。しかし、リレイズされなかった場合は、基本スタイルに戻ります。レイザーだった場合はどんなフロップでもベットします。TTでフロップが732だったときにレイズされたら、自分がオーバーペアを持っているのでリレイズします。しかし、フロップで自分のペアが真の価値を持つのは、セットができたときです。

 フロップでオーバーカードが3枚出たときでも、プリフロップでレイザーだった場合には、ベットします。他のプレイヤーが自分より大きなペアを持っていることが確定的であってコールされるのを確信していてもベットします。そうした結果、いい手を持っていると思わせることでポットを取れる可能性もあるからです。この場合、小さなベットはせず、合理的な大きさのベットをします。

 スモールペアでは、注意深くプレイし小さなポットを取るようにします。セットができたときでなければ大きなポットを取りに行こうとはしません。フロップでセットができなかった場合にもベットしてブラフするようにします。

フロップで何も引けなかったとき

 他のプレイヤーのプリフロップのレイズにコールした場合、フロップでセットができなければ、ほとんどポットを諦めています。特にフロップでオーバーカードが出たときにはそうです。

 フロップで何もいいカードが来なかった場合に、いくつか留意すべき事項があります。

(1)プリフロップでコールした場合は、それ以上ポットにチップを入れてはならない。
(2)プリフロップでレイズした場合は、フロップでもベットして小さなポットを獲得することを目指せ。ただし、コールされたときは、相手がドローだと思うとき以外は、ターンやリバーでベットしてはならない。
(3)レイズされた場合には、フォールドすべき。

フロップでセットができたとき

 フロップでセットができた場合は、全く状況が異なります。これこそ真に望んでいた状況です。アグレッシブにプレイしましょう。いつもレイズするわけではありませんが、チェックは決してしてはなりません。言うまでもありませんが、プリフロップでレイザーで、フロップでセットができた場合には、フロップでもベットしましょう。相手が弱気なプレイヤーとのヘッズアップの場合はチェックします。

 プリフロップでコールして、フロップでセットができた場合は、先に誰かがチェックして後ろにまだアクションをするプレイヤーがいる場合は、常にベットします。 
 
 私がホールデムで一番好きなプレイは、相手が大きなポケットペアを持っているときに、セットやツーペアで勝負を挑むことです。ポットに対して大きすぎるベットをしたとしても、レイザーが本当にいいハンドを持っている場合、オールインを避けるのはほとんど不可能でしょう。

 例えば、33を持っていて、フロップがT73だとします。オーバーペアを持っているレイザーがいたと思えば、ベットを誘うでしょうが、もっといいフロップは、フェイスカード*3が1枚入ったQT3のようなものです。この場合AAやKKを持っているレイザーは、フロップでもレイズするでしょう。AQでもレイズしてくるでしょう。KQやストレートドローならコールしてくるでしょうが、レイズしてくることもあります。相手が超ラッキーでない限り相当の寄付を受けることができるでしょう。

 自分の前でコールをして、A83のようなフロップでベットしてくるようなプレイヤーはAを持っていると予想します。その場合セットでスロープレイをします。

 フロップで低い方のフルハウスができたとき、例えば、44を持っていてフロップが994のときなどもオーバーベットをします。この場合9を持っているかビッグペアを持っているプレイヤーを捕まえなければ大きなポットが取れないからです。

 低い方のフルハウスでプレイするときは、高い方のフルハウスとは違うプレイをしなければなりません。高いフルハウスをフロップで引いた場合は、チェックで回しますが、この場合は、チェックで回すと相手にフリーカードを引かせて負ける可能性もあるので、チェックしてはいけません。

 フロップでセットを引いたのにフォールドしなければならない場合も、めったにありませんがあります。自分が小さいセットを持っていてフロップでベットした場合、レイトポジションにいる相手がプリフロップではレイズしてこなかったのに、したがって大きなポケットペアは持っていないことがわかります、フロップでオールインなどしてきた場合で自分のチップをカバーする場合などです。極めて難しい判断なので、私もハイステイクスゲーム*4でなければフォールドできないでしょう。

 レイズされたポットでセットを引いたとき、そこから逃げることは事実上不可能です。ポットが大きくなければ大きい方のセットを相手が引いたと思えば降りることもできるかもしれません。しかしポットが大きい場合、セットでフォールドするのは不可能でしょう。

 プリフロップでレイズして、フロップでセットを引いたのに負けた場合、相手は本当に大きなポットを自分から取ることになります。フロップでオールインしなかったとしても、ターンでは必ず両方オールインすることになるでしょうから。

*1:何でもないカードのこと。ブランクカードとも言う。

*2:最強の手のことをNutsという。

*3:QJのこと。ピクチャーともいう。

*4:大金のかかったゲーム。レートのめちゃめちゃ高いゲームのこと。