ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

 Doyle Brunson「Super System2」のトーナメント戦略を読んで

 下手ですが、意味が分かる範囲で紹介します。

 Doyle Brunson, “Super System 2”の“Tournament Overview”

 メディアが積極的にノーリミットトーナメントポーカーを取り上げていることで、トーナメントポーカーが近年非常に盛り上がっている 。その結果、トーナメントでのプレイの仕方を学ぶことは、すべてのポーカープレイヤーにとって徐々に重要な意味を持つようになってきている。トーナメントは、自分の持っているチップをすべて失くしてしまえばトーナメントから脱落しなければならないという点で、キャッシュゲーム と全く異なるゲームと考えてよい。プレイヤーの間でも、キャッシュゲームとの違いに対する捉え方が異なるため、多くの相反する戦略がトーナメントテーブルでは散見される。
 ポーカープレイヤーの中で、トーナメントと日常のキャッシュゲームの双方で大成功を収めた者はほとんどいないが、私、Doyle Brunsonは、幸運にもその数少ないひとりになっている。

第1日目

初期のラウンド

 トーナメントポーカーには、基本的なプレイスタイルが2つある。タイト(固い) とルース(緩い) だ。もちろん、一口にタイトとルースと言っても、この2つの間には大きな差があるので、実際にプレイする際には、(ややタイト、ややルースなど)色々な程度で使い分けることができる。
 ノーリミットトーナメントの初期のラウンド(レベル)の間は、極端にタイトにプレイするようにしたい。他のプレイヤーに対して何らかのアクションを強制しようと試さず、できるだけ安全に、勝てるときに勝つことだけを心がけよう。
 初版のスーパーシステムやこの本(Super System Ⅱ)のノーリミットホールデムの章を読んだ読者なら、このような方針は、私がキャッシュゲームでノーリミットホールデムをプレイするスタイルと正反対じゃないかと思うかもしれない。初期のラウンドの間、私は、自分の持っているチップにどのくらいの価値があるかずっと気にしている。トーナメントの早い段階で持っているチップは、同じ10,000ドルであっても、終盤に持っている10,000ドルよりずっと価値が高いのだ。(だから序盤は貴重なチップを失わないようタイトにプレイすべきだ。)ラウンドが進むと、アンティ とブラインドだけでもトーナメント開始時点で持っていたチップの量を簡単に上回ることになる 。したがって、トーナメントの早い時期、特に最初の2ラウンドは、注意深く慎重にプレイして、オールイン やジャンケンハンド(coin-flip hands) での勝負を避けた方が無難だ。
 できるだけ小さなポットでプレイするようにし、大きなポットになった場合には、中途半端な微妙な手(marginal hands) であってもレイズするようにし、ただし、他のプレイヤーにコールされた場合には極めて慎重にプレイするよう注意しなければならない。相手のベット・レイズにコールするときには、自分からレイズをするときよりももっとよいハンドを持っていなければならないことにも気を付けたい。例えば、AJo 、77、KJoなどを持っているときは、レイズはできても、(他のプレイヤーのレイズに)コールはしてはならない。
 自らを厳しく律して微妙な手では降りる勇気も必要だ。以前、Phil Hellmuth(ノーリミットホールデムトーナメントですばらしい成功を収めているプレイヤー)が、フロップがQ♦T♦2♣ であるにもかかわらずK♦J♦ で降りているのを見たことがある。Philは、プリフロップでレイズし、フロップでもベットしたところ、相手からオールインを要求するレイズをされていた。まだトーナメントの序盤だったので、Philはオープンエンド のストレートフラッシュドロー を持っていたにもかかわらず降りたのだ。
 これは、キャッシュゲームでは、まず起こりえない出来事だ。私なら降りられたかどうかわからないが、Philは、もっと後に、もっと有利な立場で勝負できるタイミングが訪れると考えて降りたのであろうし、多分正しい決断だったろう。言うまでもないことだが、このプレイのあと、私のPhilに対する評価は、何ポイントも上がった。

同じ戦略

 ほとんどのプレイヤー、特にプロのプレイヤーは、基本的に同じ戦略を採っている。彼らは、自分が次のレベルまで生き残らなければならないことを十分認識しているし、したがって、みんな極めて慎重になっている。アマチュアのプレイヤーも、少しの間はトーナメントでプレイしたいので、最初の段階では、タイトにプレイすることが普通だ。時々すべての勝負でベットしたりレイズしたりと思い切ったことをする野蛮人のようなプレイヤーもいる。このような場合であっても、最後まで自分のスタンスを崩してはならないが、ブラインドが低いときであれば、たまにはそんな野蛮人にも挑戦できるようないい手が来ることもある。

最初の2レベルのあと

 最初の2レベルでチップを15%〜25%ほど増やせたら、うまくプレイできたと言えるだろう。その後は、もう少し柔軟な基準を採用した方がいい。リンプイン してきた者(リンパー)に戦いを挑み、アンティとブラインドを獲得しよう。プリフロップでレイズした場合には、通常はフロップでもベットすべきだ。しかし、他のプレイヤーにコールされたときには、ブレーキをかけるよう心がけよう。普通は、フロップ後にチェック・コールをすることを進めないが、トーナメントのこの段階で相手にフロップでコールされた場合には、どんなにいい手を持っていたとしてもチェック・コールした方が安全だ。そうすれば、少なくとも破産してトーナメントから脱落することは避けられる。
 自分のテーブルを注意深く観察しなければならない。当分の間テーブルブレイク がない場合には特に、それぞれのプレイヤーがどのくらいの量のチップを持っているかなど観察しよう。例えば、ショートスタック は、チップ量の多いプレイヤー(ビッグスタック)よりも、中途半端な手でプリフロップオールインしやすい傾向にあるし、一方で、ショートストックは、ビッグスタックよりもフロップ後は、簡単に翻弄することができるなどの特徴があるからだ。
 自分のテーブルがブレイクしないことが明らかであれば、自分はオールインレースに参加することを恐れていないかのように思わせた方がいいかもしれない。オールインする好機を見計らって、オールインした場合には誰にもコールをされずにポットを奪うのが理想的だ。
上記の戦略によって、初日の間にチップを倍にできれば万々歳だ。

第2日目

 1日目の後は、誰もが幾分激しくプレイしたいと思うかもしれないが、それほど激しくしてはならない。なぜなら、最終日までは、トーナメントで優勝することはできないのだから。そうは言っても、アンティとブラインドの増加になんとかして耐えるためには、チップを幾分かは積み増さなければならない。自分のチップ量とトーナメントでの順位を常に意識する必要がある。
 何年か前のことだが、私は2日目に幸運に恵まれた結果、70,000ドルのチップを持つチップリーダー になったことがある。私のいたテーブルは、何人かのラージスタックがいる動きの激しいテーブルだった。あるときアーリーポジション がコールして、更に50,000ドルのチップと2つのWSOPブレスレット を持つプレイヤーが3番目のポジションから大きくレイズしてきた。私の手はKKだったが、トーナメントの自分の順位を考慮して自分のポケットキングを投げ捨てた。
 私は正しくプレイしたと今でも思っている。なぜなら、ポケットキングで参加してたとえ勝てたとしても、その場合は相手がすぐ降りるので小さなポットしか取れない可能性が高く、また相手が自分より強い手を持っていて負ける場合には、相手がオールインする可能性が高いので、自分のチップのほとんどを失うか、すなわち、小さく勝つか大きく負けるかのどちらかの結果しかなかったからだ。私が降りたその相手は、Ron Stanleyだった。彼はあとで「自分はポケットエース(AA)を持っていた」と言っていたが、私の友人に対しては、「DoyleのKKの方が勝っていた」と言っていたらしい。どっちが本当のことなのかは結局のところ分かりはしないが、いずれにしても、私はKKで降りたことは正しかったと確信している。70,000ドルは、ラウンドが進んでいっても十分に戦っていけるチップ量だったし、その時点で、もし50,000ドルを失ってしまっていたら、とんでもないことになっていただろう。皮肉なことだが、その大会で、私は23位で終わったのだが、相手は同じRon Stanleyで、彼はそのときAAを持っていた。
 第2日目をプレイする上でもう一つ留意したいことがある。自分のチップ量が少なくなったからと言って、2日目の終盤で自殺行為とも思えるオールインをしてならない。第3日目が始まれば、またブラインドとアンティはまた上がるので、他のプレイヤーも次々といなくなるし、大きなトーナメントでは、賞金総額も大きいので、1つ順位が異なるだけで賞金の額も大きく変わる。いい手が次々と訪れる確変(early rush)の好機をじっと待つだけの価値がある。トーナメントに参加してポーカーに打ち込んだからには、参加費の4倍から8倍くらいの賞金は獲得したいものだ。

第3日目

 3日目に入ったら、トーナメントが全部で4日間続くものであろうと5日間続くものであろうと、私は、キャッシュゲームのように大胆にプレイするようにしている。「破産することを恐れるな」と自分に言い聞かそう。キャッシュゲームと全く同じようにルースにプレイしたりしないが、絶好のチャンスには、他のギャンブルレースに賭けるのと同じように思い切って参加する心構えも必要だ。
 間違いないことだが、有名なトーナメントを勝ち抜くためには、本当に幸運でなければならない。すべてのトーナメントに参加して、いつも優勝候補の本命中の本命になることは不可能だ。こうして考えると、大きなトーナメントを勝つために必要な資金運用とは、どのようなものかも見えてくる。超タイトな(だけの)プレイヤーであっても、たまにはトーナメントの上位に入ることはあるだろう。しかし、タイトなだけのプレイヤーがトーナメントで優勝することは、ほとんどない。終盤になるにつれて、タイトプレイヤーは、ショートスタックとなり、巨大なアンティやブラインドに直面することになる。ショートスタックは、オールインする絶好のタイミングが来る前にギャンブルレースに参加することを強制されるため、ビッグスタックから見れば、彼らは運命をコントロールしやすい負け犬に過ぎない。可能な限り自分のテーブルを支配できるようがんばろう。他のテーブルで起こっていることは、結局どうしようもないのだから。



決勝テーブル

 幸運なことに決勝テーブルに進むことができたなら、自分のチップ量を見て順位を確認する必要がある。例えば、自分が2位のチップ量でショートスタックが何人かいるのであれば、ショートスタックがいなくなるまでは、大きな衝突は避けた方がよい。このことは、自分の資金の状況にもよるし、トーナメントで優勝したいかどうかにもよることでもある。どうしても賞金が欲しくて、既にチップ量も十分にあるのであれば、慎重にプレイしていれば、確実に2位や3位で終わることが可能なことも多い。2位や3位で終えられたのなら、大きなトーナメントに参加して十分に報われた結果だったと言えるだろう。
 しかし、どうしてもトーナメントで優勝したいと思っているのであれば、決勝テーブルこそが、真にアグレッシブにプレイし、チップリーダーに追いつき追い越すためにチャレンジする好機である。5位と1位の差は非常に大きいので、ほとんどのプレイヤーは決勝テーブルでもじっと生き残るために我慢するだけだ。優勝を目指しアグレッシブにプレイすれば、ほとんどの勝負で簡単に周りのプレイヤーを振り回すことができる。
 私は、ほとんどいつもトーナメントで優勝することを一番の目的としてプレイしてきた。プロのポーカープレイヤーとして経済的に安定する前であっても、私はいつも優勝することをゴールとして設定し、そこにたどり着くために最善を尽くしてきた。トーナメントが始める前に、「自分が何をゴールとするのか」、「何が自分にとって最善なのか」を決めなければならない。最後のテーブルにたどり着けるほど幸運であったなら、もうそのゴールにたどりつく用意はできている。

ワイルドカード

 下手なプレイヤーがどんどんトーナメントに参加してきているため、ポーカーというゲームに新たな1要素が加えられてきているのだ。それを「2枚のホールデム(two-card hold’em)」と名付けよう。下手なプレイヤーは、自分が上手いプレイヤーとまともに戦うことができず、終盤になると自分が疲れ果てることを知っている。そのため、彼らは、2枚のハイカードやポケットペアが来るのをじっと待つだけで、そのようなカードが来たらプリフロップでオールインするという戦略を取ったりする。この種のプレイヤーであっても2日目や3日目までたどり着くことがしばしばある。例えば、WSOPチャンピオンシップの勝者、Neal Furlongなどは、この戦略を採っていたプレイヤーだ。

 Chris “Jesus” Fergusonは、T.J. Cloutierと2000年のWSOPの決勝で対戦した。T.J.は、現時点において、世界で最も優れたトーナメントプレイヤーの一人だが、Chrisを徐々に削っていって、ギャンブルすることなくチップを徐々に増やしていた。Chrisはしばらくしてこれに気づき、T.J.に強制的にギャンブルさせることに決めた。そしてChrisはチップをT.J.と同じくらいにまで取り戻した後、A9でオールインした。T.J.はAQでコールした。9がフロップに出てChrisはチャンピオンシップを獲得した。
 Hellmuthのときのように、Chrisは、このプレイによって私の中での評価が随分上がった。彼はWSOPで5つのブレスレットを獲得したことがまぐれでないことを証明したのだ。T.J.は、メインイベントでは優勝できなかったが、結局2000年のWSOPを通してもっとも多く賞金を獲得したプレイヤーになった。
 最後に、Jennifer Harman の大好きな言葉を引用したい。「ヘッズアップ(1対1の勝負)で勝つプレイヤーは、微妙な状況でよりよいプレイをするプレイヤーである。」