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  ポーカーの高速道路とけものみち

     自分の大好きなポーカーに関する戦略などを紹介



このブログについて

自分の大好きなポーカー(特にTexas Hold'em(テキサスホールデム))
というゲームに何か貢献ができないかと思い、ブログを始めました。    
ポーカーに関する戦略などを紹介していきたいと思います。         

Wikipedia英語版のPoker Strategy

ポーカー戦略

 以前ちょっと紹介したようにウィキペディア英語版にポーカーストラテジー(Poker Strategy)という項目があるのですが、非常に役に立つ情報なので紹介します。

ポーカーの基本原則

 David Sklanskyが提唱する「ポーカーの基本原則」とは、「自分が他のプレイヤーのカードが全部見えている場合と同じようにプレイできれば勝てる。また、他のプレイヤーに対し、そのプレイヤーがカードを全部見ることができる場合にはしないようなプレイをさせることができれば、勝てる。」というものです。(David Sklansky, The Theory of Poker, Two Plus Two Publications, pp17-18 (1987))この原則は、多くのポーカー戦略の基礎となるものです。例えば、ブラフやスロープレイなどは、他のプレイヤーに「カードが見えているときと違うようにプレイさせる」ために使う「ダマシ」のテクニックですね。Mortonによるとこの基本原則には例外もあるようですが、詳しくはAndy Mortonの原則を読んでください。

ポットオッズ(以前のエントリに同じようなことを書いているので省略)

ダマシ

 前述のとおり、騙しのテクニックを使うことによって、他のプレイヤーがカードが見えているときと違うようにプレイさせることができます。ブラフは、自分より強い手を持ってるプレイヤーをフォールドさせるための騙しのテクニックです。絶対にブラフをしないと思われているプレイヤーのベットに対しては、他のプレイヤーはすごくいい手を持っているときでなければ、コールできないでしょう。スロープレイは、ブラフの逆のテクニックです。すごく強い手を持っているときに弱くベットする(またはコールやチェックする)ことをスロープレイといいます。絶対にスロープレイをしないと思われている場合、他のプレイヤーは、チェックやコールを弱さの現れと勘違いして飛び掛ってくるでしょう。

ポジション

 ポジションは、テーブルの座席の場所のことで、戦略的にも重要な意味を持ちます。一般的に、アクションを早くしなければならないアーリーポジション(SB、BBに近い方の席)は、レイトポジション(ボタンに近い方の席)よりもベットやレイズするには強い手を持っている必要があります。例えば、
自分の後にアクションをするプレイヤーが5人いる場合、後にたった1人しかいない場合よりも、自分よりいい手を持っているプレイヤーがいる可能性が高くなります。他のプレイヤーのアクションが先に分かると相手がどんな手を持っているかについての情報が得られるので、レイトポジションは、アーリーポジションよりも有利になります。ポジションは、長期的に勝てるプレイヤーになるために理解すべきもっとも重要な要素の一つです。ポジションをよくするためには、勝負に参加する手も絞らなければなりません。でも、この一般的な知識は、反対に優秀なポーカープレイヤーに対しては有利に使うことができます。(リバイのない)トーナメントスタイルのプレイをするプレイヤーが多いテーブルで、相手が偶然にも受身のプレイヤーであったら、どんなカードでレイズしてもブラインドをスティールしたりできることになります。

レイズする理由、コールする理由(省略)

ギャップコンセプト

 ギャップコンセプトとは、すでにベットやレイズをしているプレイヤーとプレイするとき(コールするとき)には、自分からベットやレイズをするときよりもより強いハンドが必要であるという考え方のことです。ギャップコンセプトは、すでに強い手を持っていることを示している他のプレイヤーとの衝突は避けた方が無難だということ、自分からベットを仕掛けたときは、相手が降りればその場で勝てるのに対して、コールは、実際に手で勝つしか勝つ方法がないので不利だということを示しています。

サンドイッチ効果


 ギャップ効果と関係しますが、サンドイッチ効果とは、自分よりあとにアクションするプレイヤーがいるときは、後にプレイヤーがいないときよりも強いハンドを持っていないといけないという考え方です。最終的に何人のプレイヤーが勝負に参加するか、リレイズにコールしなければならなくなるか分からないので、(後にプレイヤーがいる場合には)実際のポットオッズを計算することはできません。したがって、このような不確実な状況下で「割に合う」プレイをするためには、より強いハンドが必要となるということです。

ルース/タイトプレイ

 ルースプレイヤー(緩いプレイヤー)とは、あまり手を絞らず多くの手で勝負に参加し、弱い手でも勝負を続けるプレイヤーのことです。一方タイトプレイヤーとは、手を絞って強い手でしか勝負に参加せず、弱い手では勝負を続けないプレイヤーのことです。
 ルースプレイヤーの参加する勝負では次のような特徴が見られます。

  1. ブラフやセミブラフは、ルースプレイヤーはあまりフォールドしないのでそれほど有効ではありません。
  2. ルースプレイヤーはそれほど強い手でなくても勝負してくるので、こちらもそれほど強い手でなくとも勝負を続けられることになります。
  3. フラッシュやストレートなどのドローハンドは、ポッドオッズがよくなりますし、参加人数が多い勝負でも勝ちやすいのでより価値が出てきます。

アグレッシブ/パッシブプレイ


 アグレッシブプレイとは、ベットやレイズのことです。パッシブプレイとはチェックやコールのことです。スロープレイで使われるときを除いて、アグレッシブプレイは、ベットやレイズによるブラフの効果で相手を降ろしたり相手がミスをする可能性が高くなったりするので、パッシブプレイよりも強いと考えられてます。

相手を読む(ハンドリーディング)/くせ(テル)

 ハンドリーディングとは、相手が持っているであろうハンドを相手の一連のアクションに基づき合理的に推測するプロセスのことをいいます。「ハンドリーディング」という用語は、実際には、誤った呼び名で、プロのポーカープレイヤーでも相手が実際に何を持っているかを読もうとはしていないからです。それよりは、プロは、実際には、相手の過去のアクションに基づいて、どのくらいのハンドを持っていそうか合理的に推測する際に、その可能性を範囲を狭めることを試みています。「くせ(tell)」とは、007カジノロワイヤルでもル=シッフルのくせが出てきましたが、ハンドの手がかりとなる相手の行動、表情、態度の変化のことをいいます。相手のハンドを熟慮して推測すると、ミスを避けることができますし、相手のミスを誘ったり、その状況では本当はしないようなアクションを相手に取らせたりもできます。例えば、くせによって、相手がドローを引けなかったことが推測できた場合、いつもより効果的にブラフすることができます。

テーブルイメージと相手のプロファイリング

 相手の傾向やパターンを観察すると、相手が何を持っているかについてもっと洗練された推測をできるようになります。例えば、ほとんど勝負に参加しない極端にタイトにプレイするプレイヤーが勝負に参加してきたような場合は、そのプレイヤーは本当に強い手を持っているんだろうと推測できます。テーブルイメージとは、相手が自分のプレイパターンに対して持っているイメージのことです。普段と違うプレイをして自分のテーブルイメージを上手く使うと、相手が自分の手を読み違えるというミスを誘発することができます。

出資(エクイティ)

 プレイヤーのエクイティとは、ポットから期待できる自分の取り分のことで、パーセンテージ(勝つ確率)や期待値(勝つ確率×ポットの額)で表されます。マイナスのエクイティやエクイティ上の損失は、ポットに自分が投入した資金×勝つ確率が(プレイヤーの数)分の1 を下回っているときに発生します。


<例>


 アリスは、すでにポットに12ドル投入していて、他に2人のプレイヤーが参加しています。アリスの12ドルは、総額36ドルのポットを取るために出資されたものです。アリスが、勝つ確率が50%なら、アリスのエクイティは、18ドルです(12ドル払って18ドルの期待値($36×0.5)があるので。)。勝つ確率が10%ならアリスの12ドルは、$3.6の価値しかないことになります。
 すでにポットにチップを投入しているのなら、ある特定のプレイに対するポットオッズは、マイナスのエクイティしかない場合でも、プラスの期待値を示すことがあります。
 例えば、アリスがJ♦7♠を持っていて、ボブがK♥6♠を持っているとします。フロップが5♥6♥8♦の場合、アリスは45%の勝率があり、ボブは53%の勝率があります。ポットが現時点で51ドルの場合、アリスは、45ドルのオールインをした場合、ボブがコールすることが間違いないとします。アリスのオールインに対するインプライドオッズは、32%です。ボブのコールに対するポットオッズは32%。したがって、どちらのプレイヤーも32%以上の勝率を持っているので、どちらのプレイ(オールインもコールも)もプラスの期待値を持つことになります。しかし、ボブはの方がアリスよりエクイティが高いので、アリスは、できるだけ低い額で勝負を続けた方がよくなります。オールインしたならば、アリスは、ポットに投入した金額に対するエクイティの差(優位性)をあきらめることになります。

参加人数が少ないテーブルでプレイするときの考察

 テーブルの参加者が少ないときにプレイするときは、次の理由からよりルースにプレイすべきです。

  1. 他のプレイヤーが自分より強い手を持っている可能性が少なくなっているから。
  2. 強制ベット(ブラインドやアンティ)に参加するプレイヤーが少ないからブラインド等の負担が増え、したがって、すごく強い手を待っているコストが高くなるから。

 この種の状況はトーナメントでよくおきます。キャッシュゲームでは、テーブルバランスが普通に行われますし、それでもテーブルのプレイヤーが少なくなった場合には、レイキブレークが要求されることもあります。レイキブレークはフロアマン(カジノ側の責任者)がテーブルの参加者が通常より少ないと認めた場合に行われるもので、例えば、ポットの10%をカジノの取り分(レイキ)として最大5ドルでとっている場合に、十分なプレイヤーがテーブルに参加するまでは、3ドルに減額するというような形で行われます。

ストラクチャーに関する考察


 ブラインドとアンティとゲームのリミットのストラクチャーは、ポーカーの戦略に大きく影響します。例えば、ノーリミットやポットリミットのゲームでポットオッズをコントロールすることはリミットゲームよりも簡単です。トーナメントでは、強制ベット(ブラインドやアンティ)がチップの総量と比べて増していくので、アンティやブラインドに負けないよう勝負に参加する圧力が強くなります。